【たまごの価格】60年間のたまごの価格推移を見てわかること

2020年9月27日

「たまごは価格の優等生」と言われることがあります。

これは、単に安いからだけではないと分かります。

ここ60年の価格の推移をみてその理由が分かりました。

あなたの街のたまごの価格は高いのか、安いのかもチェックしてみてください。

 

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たまごの価格の推移

昭和25年1950年から約60年間のたまごの平均価格のデータがあります。

分かりやすいようにグラフにしました。

たまごの平均価格

 

戦後すぐは10個入り1パックで100円くらいだったのですね!

安い時は20円台の時もあります。

驚きです。

現在では、200円前後で安定していると思います。

 

2000年代くらいからは200円前後で安定しているので、(消費者としては)優秀と言えます。

たまごのカロリー

物価比較で考える卵の価格の推移

でも、ちょっと待ってください。

昭和25年の100円と現在の100円では当然、貨幣価値と言うか、それで買えるものが違うはずです。

これを現在の貨幣価値に換算してグラフ化してみます。

 

たまごの価格推移

なんと!

昭和25年ごろのたまごの価格は、現在の貨幣価値で2500円近かったことが分かります。

1個250円。

高級品です。

 

昭和37年に何があったのでしょうか?

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実は、ひなの自由化と海外のたまごが次々と日本に上陸したのです。

そこで、日本のたまごは、歴史的な大暴落を迎えます。

 

その後、昭和48年、49年ごろに価格を持ち直します。

あとは、時間経過とともにじわじわと価格を下げているのが分かります。

これは、じわじわと物価が上がっているのに、たまごは、いつも同じ価格で売られていることを示しています。

 

これこそが「たまごは価格の優等生」と言われるゆえんだと言えます。

 

逆に考えると、鶏卵農家(たまご農家)では、経営が大変です。

物価はじわじわ上がっていくのです。

鶏の値段も上がります。

エサ代も上がります。

暖房代も土地代も上がる一方で、売れるたまごの価格は一向に上がらないのですから。

 

我々にできることは、たまごをたくさん買って、たくさん食べることでしょうか^^

たまごに含まれる栄養素コリン

たまごの最新の平均価格

たまごの最新の平均価格は、「JA全農たまご株式会社」様のサイトで見ることができます。

東京、大阪、名古屋、福岡の4都市について価格を公開しています。

⇒ JA全農たまご株式会社

 

ちなみに、2017年6月25日の各地のたまごの価格は以下でした。

いずれもL玉で見ました。

()は安値

 


東京:203円(179円)

大阪:206円(179円)

名古屋:208円(178円)

福岡:193円(168円)


 

すごいことにほとんど価格が変わりません。

明らかに東京や大阪の方が物価は高そうですが、福岡と比べてもほとんど変わりませんし、安値を見ると東京、大阪、名古屋はほぼ同じです。

その点、福岡は10円くらい安いですが、たまご1個について1円程度です。

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やっぱりたまごって主婦の味方、家庭の味方、価格の優等生だと言えますね。