生たまご(鶏卵の生たまご)の賞味期限・消費期限について
生卵については賞味期限、消費期限について誤解もあるようです。
ここではしっかりお知らせしたいと思います。
生卵は賞味期限を過ぎても食べられます。
しかも、本来の賞味期限よりもかなり短い期限が記載されています。
その理由についてもお知らせします。
生卵の賞味期限について
生卵に表示されている賞味期限は生食で食べられる期限を記載しています。
たまごの劣化で(生食では)食べられなくなる期間を想定しています。
卵は日持ちする食品だった!
殻により無菌状態なので簡単に腐るものではないのです。
日本卵業協会によると、
現在、実際に市販されているたまごは、より新鮮・安全なものをお届けするために、「たまごの保存温度と生食できる日数」から算出されるよりも短い日数を賞味期限として設定しています。
とのこと。
賞味期限
生卵の賞味期限は、夏場で産卵後16日以内。
春秋は産卵後25日以内。
冬は産卵後57日以内とされています。
しかし、実際はパック業者と量販店、バイヤーの話し合いでパック詰め後2週間(14日)としているところが多いようです。
これは、イギリスのハンクフリー博士の研究に基づいて算出され、家庭で冷蔵保存する7日間を加えたものだと言われています。
常温保存できるか
常温保存はお勧めしません。卵は10度以下で保存する必要があります。
冷蔵保存の場合
生卵は冷蔵保存が必要です。
10℃以下で保存してください。
10℃以上でも保管できるのですが、一番日持ちできる温度と言われています。
冷蔵庫は通常3℃~5℃なので、ドアポケットなど冷蔵庫の中でも比較的温度が高い位置に保管します。
15度くらいでも約3週間くらいはもちます。
最新の考え方では、卵をドアポケットに置くと殻にヒビが入り、食中毒の原因になると考えられています。
パックのまま冷蔵室に入れて保管すれば良いとされています。
保存の際は卵のとがっている方を下にして保管すると長持ちします。
生卵は洗わない様にしてください。
卵を洗うと水と一緒に雑菌が殻内部に入ることがあります。
ヒビには注意して下さい。殻にヒビが入っていると通常よりも早く痛みます。
ヒビが入っているものは賞味期限い内でも加熱して食べるのが良いです。
まれに卵に血が混じったものがある場合があります。
しかし、品質には問題ないそうです。
鶏が卵を産む前になんらかのストレスがあり、毛細血管が破れごく少量が卵黄膜に付着したものです。
生食でも食べられますが、気になる場合は加熱して食べるといいでしょう。
冷凍保存の場合
生卵を冷凍すると殻が割れて食べられなくなってしまいます。
ゆでたまごを冷凍すると白身部分の水分が抜けてしまいスカスカでおいしくなくなります。
また、たまごは冷蔵と冷凍では冷蔵の方が長持ちします。
それは殻内の酵素が雑菌を無害化するからです。
冷凍するとこの酵素は死滅するのでその効果が得られません。
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賞味期限を過ぎたらどうなるか
賞味期限は生卵で安全に食べられる期間です。
賞味期限を過ぎても加熱して食べられます。
おいしく食べるには
期限切れの卵は加熱調理して食べる。
70℃以上で1分以上加熱調理して食べます。
人気のある半熟にする際は、賞味期限以内の卵にして賞味期限切れは十分加熱して食べる必要があります。
消費期限
消費期限は賞味期限から1週間から10日と言うところが多いです。
1か月間と案内しているところもあるようですが、少数派のようなので10日程度と考えるのがいいでしょう。
ただし、保管温度は10度以下であることが長期保存の必須条件です。
ネットの噂では、(表示の賞味期限から)50日経過した卵をゆでたまごにして食べたツワモノと言われているようです。
冬場だと実際の賞味期限は57日。
表示の賞味期限は14日。
つまり、本当の賞味期限から1週間過ぎたくらいです。
この場合の賞味期限とは、「生食での賞味期限」なので、ゆで卵にしたら普通に食べられてもおかしいことはありません。
夏場でも冷蔵庫に保管していたら同様の賞味期限(57日)ですので、そんなに驚くことではないのです。
海外の場合は、加熱して食べることを想定していているので、卵の賞味期限は半年になっている国もあるほどです。
試す場合は自己責任でお願いします。
一応お勧めしないことも合わせてお知らせしておきます。
判断基準としては、黄身が崩れているかどうか、と腐敗臭がするかどうか、白身の色が濁っていないか、です。
見た目と臭いで判断です。
まとめ
生卵の賞味期限は2週間。
生食で安全においしく食べられる期間を表示している。
賞味期限後も加熱して食べれば十分食べられます。
ただ、このとき半熟はお勧めしない。
賞味期限切れの卵は捨てないでください。