あまおう(いちご)の賞味期限・消費期限・日持ちについて
早い時では12月くらいからスーパーに並び、だいたい4月くらいまであるいちご。
そのなかでも「あまおう」は11月下旬~5月下旬まで出荷されます。
買って帰ったら結構すぐ悪くなったりします。
どれくらい持つのでしょうか?
また賞味期限はどれくらいでしょうか?
調査しました。意外なこともわかりました。
あまおうは名前の「あまおう」はその特徴と願いをつなげた言葉です。
- あ・・・ あかい
- ま・・・ まるい
- お・・・ おおきい
- う・・・ うまい
全国で親しまれてきた「とよのか」に代わるいちごとして、日本一を目指して作られた「あまおう」。
果実が大きく形が整っている、赤くてつやが良い、糖度が高い特徴を持つことから、「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字を取って「あまおう」と名付けられました。
糖度は高く、酸味はほどほど。触感はよい。
「甘い」と言うよりも「濃い」と言う感じ。
賞味期限
いちごは何も手を加えていない場合、生鮮食料品なので法律上賞味期限の表示義務がありません。
そのため、店頭で見ても賞味期限は表示されているものはありませんでした。
パックに入っているので、ごくまれに賞味期限の表示があるものがありますが、これは生産者が「このくらいまではおいしく食べられますよ」と言うアドバイス的なものです。
基本的に表示はありません。
いちごは痛みやすい果実なので重ねておいておくだけで、自重(自分の重さ)や上に乗っているいちごの重さで押しつぶされて劣化が進みます。
通常いちごの賞味期限は買って帰ってから2~3日と言えます。
常温保存できるか
いちごは基本常温保存です。スーパーでも陳列している際、常温のところが多いと思います。
冷蔵よりも甘く感じると思います。
冷蔵保存の場合
いちごは食べる30分か1時間前に冷蔵すると冷たくておいしく食べられます。
冷蔵して温度を下げると成長が止まるので現在の状態を維持することが出来ます。
クリスマスなど短期間に大量のいちごが必要なときは、「予冷」と言って出荷する前に冷蔵して温度を下げて出荷することがあるそうです。
これは特別で、通常は完熟前に出荷しています。
冷凍保存の場合
冷凍保存するときは、ヘタを切り落として、表面の水分をふき取って冷凍します。
このとき、いちご同士が重ならないようにして、かつ隣のいちごと接触しないようにして冷凍して下さい。
個別に冷凍出来た方が、必要量を解凍することが出来ます。
まとめて冷凍する場合、凍るまでにいちご同士が接触している部分から劣化が進みます。
賞味期限を過ぎたらどうなるか
賞味期限が元々ありませんので、賞味期限を過ぎることはありません。
おいしく食べるには
いちごをおいしく食べるためには、買って来たらすぐ食べるのが一番と言えます。
買ってきたその日に食べられない場合は、ヘタ等は取ってしまわずにそのままの状態で、ヘタを下にして並べて保管します。
いちご同士が重なっていたり、隣のいちごと強く接しているとそこから劣化が進みます。
そのため、1つづつ保管することをお勧めします。
価格が高いブランドいちごは、重ねずにパッケージされているものもあるのはこのためです。
消費期限
消費期限も法律上表示する必要がないものなので、パッケージなどには表示されていることはほとんどありません。
いちご自体は種類にもよりますが、常温で30日程度持ちます。
しかし、収穫からスーパーなどで店頭に並ぶまでの時間もあるので、買ってから数日中に食べることをお勧めします。
買ってきてから3週間もしたら劣化してくることがあります。
劣化すると、いちごの赤い色からピンク色になったりします。
また、色が変わった部分だけ少しくぼんだようになります。
色と味で判断して下さい。
蛇足のマメ知識
いちごは育てる過程で「受粉」が必要です。
おしべとめしべをくっつけて、受粉したものだけが実になります。
いちごが育つ様子
人の手で行うこともありますが、大変な手間なので、ミツバチを使うことが多いです。
ところが、いちごには蜜がほとんどないためそのままではミツバチは働きません。
そこで、ミツバチ農家の人が蜜を準備していて、
月に1度程度蜜を持ってきて蜜を足していくのです。
ミツバチと言えば、蜜を集めてなんぼですが、この場合蜜まで準備しているので
蜂はお金を出して借りている状態です。
いちごのコストはこういうものもあり、結構いい値段になって行くんですね。
いちご農家のビニールハウスの中
まとめ
いちごの賞味期限は、法律上表示義務がありません。
実際はスーパーから買って来たら3日~4日程度と言えます。
本来、いちごは収穫から30日程度は食べられます。
しかし、数日で食べてしまう方がおいしく食べられます。
賞味期限も表示義務はありません。
スーパーで買ってきた場合は1週間程度のうちに食べてしまうようにして下さい。
冷凍する場合は、1か月程度もちます。
ただ、保管する場合は元々冷凍して販売されているものを選びましょう。
家庭用冷凍庫の場合は、-18度以下になるまでに時間がかかります。
いちごを入れるためにドアを開けるので、そこから-18度以下になるために30分以上かかることもあります。