味噌の賞味期限・消費期限・日持ちについて
味噌は昔から保存食として作られ、食べられてきました。
実際はどれくらい日持ちするのでしょうか?
家にある味噌ってまた食べられるの!?
これを見て調べてみて下さい。
味噌について
昔から保存食として食べられて来た味噌ですが、昔と違うこともあります。
まずは、考えてほしい「賞味期限」。
ラベルにも書いてあると思いますが、「未開封の状態で美味しく食べられる期間」です。
開封した時点で劣化が急激に進みます。
賞味期限が長くても、開封したら出来るだけ早く食べてしまいましょう。
減塩味噌、だし入りみそは要注意
味噌が日持ちする理由は、塩分が高いと言うのが理由のひとつです。
最近の健康ブームで、減塩の物が出てきました。
塩分濃度が5%~8%よりも下がると、腐りやすくなります。
梅干しなども同じです。
だし入りみそは、一般的な味噌の材料である、大豆、米、食塩のほかに、みりん、かつお節粉、かつお節エキス、昆布エキス、酒精、調味料(アミノ酸等)が加えられています。
その分、カビやすくなってしまいます。
注意したい味噌の保存方法
味噌のパックについている紙について、「これ何?捨ててもいいの!?」と思ったことはないでしょうか。
実は、これは味噌が酸素に触れない様にしている大事な紙なのです。
味噌を使っている途中でも、表面がデコボコにならないように、スプーンなどでならしてフラットな状態にして、この紙をつけておくようにすると日持ちします。
賞味期限
味噌の賞味期限は「未開封」での状態で「おいしく食べられる期間」を言います。
味噌の賞味期限は2か月~12か月間。
商品によって塩分濃度が全く違うので、かなりの振れ幅があります。
塩分濃度が8%を超えるものは1年以上日持ちします。
減塩味噌、だし入りみそは45日~3か月程度です。
消費期限
消費期限と言うと、「ここまでは安全に食べられる」と言う期間です。
賞味期限が過ぎても風味が落ちる程度でまだ食べられるのですが、消費期限を過ぎると食べられないことがります。ただし、その判断は消費者が行います。
味噌の消費期限は、1年~3年程度と思われます。
商品によってはさらに日持ちする可能性があります。
常温保存できるか
味噌は未開封の時は常温保存可能です。
直射日光を避け、冷暗所に保管、とありますが、冷蔵庫がお勧めです。
冷蔵保存の場合
味噌は冷蔵保存が基本です。
5度~8度で保管したらいいと言うことなので、野菜室でも構いません。
ただ、味噌は温度が低くすぎても問題がないので冷蔵室に入れて保管します。
冷凍保存の場合
味噌は冷凍保存が可能です。
味噌は-20度になっても凍りません。
冷凍庫から出してそのまますぐに使うことが出来ます。
ただし、だし入りの味噌は調味料の部分が凍ってしまいます。
冷蔵庫で保管しましょう。
賞味期限を過ぎたらどうなるか
賞味期限切れの場合は問題なく食べることが出来ます。
「賞味期限」と言う物はメーカーが保証するおいしく食べられる期間です。
賞味期限切れ後は風味が落ちる可能性がありますが、食べることは可能です。
ただし、保存方法は表示の正しい方法で保存されている必要があります。
消費期限を過ぎたらどうなるか
消費期限が過ぎると食品は食べられなくなってしまいます。
味噌の場合、色が変わったり色々な変質がありますので、判断に困る場合があります。
以下を参考にされて下さい。
味噌の色が濃くなってしまったけど大丈夫?
味噌は保存状態によって色が変わります。
食べても全く問題ありません。
色が変わる理由は、味噌中の糖とアミノ酸などが反応して起こる褐変(メイラード反応)によるものです。
温度が高いと色が変わりやすいと言われています。
味噌の表面に白いものが浮かんできたけど食べても大丈夫?
味噌を開封したまま長時間置くと、表面に白いカビのような物が浮かんできます。
これは取りのぞけば、白い部分以外は安全に食べられます。
白いカビのような物の正体は、産膜酵母という味噌造りにとって大切な酵母と同類のものです。
無害なので食べても害はありません。
ただ、風味が落ちるので、取り除いて食べることをお勧めします。
汁っぽいものが出てきた
味噌の成分が分離しているだけです。
「たまり」と言う成分のひとつなので、混ぜて食べれば問題なく食べられます。
おいしく食べるには
正しく保存して、賞味期限以内に食べきるのが良いでしょう。
開封後はできるだけ早く食べきることをお勧めします。
まとめ
味噌は元々保存食なので、基本的にかなり長期間日持ちする。
賞味期限は1年~3年とあるが、これは「風味が落ちるまで」の期間。
その後も味噌は食べられます。
減塩味噌やだし入りみそは賞味期限が短いので注意。