賞味期限と消費期限の違いについて勘違いが多すぎる件
賞味期限、消費期限とよく聞くようになりました。
それは阪神淡路大震災以降だと言われています。
食べ物がなく、あるものがいつまで食べられるか・・・と注目されたからだと言われています。
「賞味期限」と「消費期限」の違いについて改めて知っておきましょう。
賞味期限と消費期限について確認しておきます。
まずは、「賞味期限」と「消費期限」で2つあります。
当然それぞれの意味が違います。
賞味期限
賞味期限とは、常温で保存が利く食品に付けられる表示です。
比較的保存が利く食品につけられます。
開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、おいしく食べられる期限です。
まずは、賞味期限と消費期限を図解するとこんなです。
賞味期限は、ソーセージとか、スナック菓子とかそんなもの、保存が利くものについているんですね。
製造した瞬間から全ての食品は時間経過と共に劣化して行きます。
そして、あるラインを超えた瞬間から食べられなくなる、と言うことです。
上の図で言うと黄色い線の方を見てください。
「賞味期限」は過ぎても「おいしく食べられる期間」ですから、その後も食べることが出来ます。
蛇足ですが、珍しい例だと、アイスクリームや水には賞味期限がありません。
消費期限
消費期限は、お弁当や洋生菓子など長くは保存がきかない食品に表示してあります。
お弁当など今日の12時に買って、15時には消費期限を迎える・・・そんな感じです。
表示されている保存方法に従って保存したときに、食べても安全な期限を示しています。
これを過ぎたら食べない方がいい、もしくは食べられるかは消費者が判断する、ようになっています。
一般的に、賞味期限の1.3倍~1.5倍の期間に設定されていることが多いです。
具体的な例としては、和菓子とか、お弁当とかです。
作った瞬間が一番状態が良く、その瞬間から寿命まで劣化が急激に進むものです。
上のグラフで言うと、赤い線を見てください。
基本的に「消費期限」は過ぎたら食べない方が安全です。
野菜や果物などの賞味期限
「賞味期限」、「消費期限」は加工食品に義務付けられた表示です。
野菜や果物などは「生鮮食料品」です。
加工し食品ではないので、「賞味期限」や「消費期限」の表示義務はありません。
そのため、記載してあるとしたら「食べごろ」などが多いです。
まとめ
「賞味期限」・・・おいしく食べられる期間。期限後も食べられる。
「消費期限」・・・痛まずに食べられる期間。期限後は食べない方が良い。
生鮮食料品には「賞味期限」も「消費期限」もありません。