梅雨どき食中毒になりやすい3つの理由・見た目には分からない

2018年6月8日

初夏~夏には食中毒が多いです。

夏に食中毒になりやすい3つの理由をお知らせします。

正しく知ることで、正しく予防することができます。

スポンサーリンク

梅雨どき食中毒になりやすい3つの理由をお知らせします。

高温多湿な気候

梅雨時期に食中毒になる理由の一つは、高温多湿です。

 

菌は繁殖しやすい温度と、湿度があります。

梅雨時期は、平均気温28℃、湿度70%。

 

食中毒になりそうな菌は、15℃~40℃くらいで繁殖しやすくて、35℃くらいが一番増えやすいです。

食中毒

 

免疫力が低下

梅雨時期は、人間の方も何だかだるくて、免疫力が下がります。

菌は1年中同じくらい口の中に入ってきているとしても、菌に対抗することができない時期が梅雨時期です。

免疫力が下がる

 

通常ならば、菌を無害化させることができますが、免疫力が下がっていると、胃を通り抜けて、腸にまで到達してしまいます。

東京大学 大学院 教授 関崎勉氏によると、菌は1g当たり10万個以上で食中毒になる可能性があると言います。

 

食べ物の保存方法

カレーやスープの食中毒菌

カレーやスープなど「煮込み料理」は特別な食中毒菌があります。

それは「ウエルシュ菌」です。

 

カレーなど見ても全くカビなど生えていませんし、食べる前に加熱しているので大丈夫と思いがちです。

カレーの食中毒

ところが、沸騰した状態で4時間煮込んでもこのウエルシュ菌は死滅しません。

 

温度が高くなってくると、芽胞(がほう)と言うバリヤーを作ります。

温度が冷めてくると、このバリヤーを脱ぐのですが、それまでは活動再開を虎視眈々と狙っているのです。

 

鍋ごと水を張った一回り大きい鍋に付けるなどして、粗熱を取って冷蔵庫に入れてください。

タッパーなどに移して冷蔵庫に入れても早く冷えます。

熱いままの鍋を冷蔵庫に入れると、カレーが冷えるまで冷蔵庫内の他の食材の温度が高くなり劣化が進みます。

ご注意ください。

 

ちなみに、調理直後は、菌が5,000個程度ですが、24時間後は、2,600万個になると言います。

10万個以上で食中毒になる可能性があるので、2,600万個あれば十分食中毒になるでしょう。

スポンサーリンク

 

ペットボトルの飲み物

一度口に付けたペットボトルは、常温保存しておくとどんどん菌が繁殖してしまいます。

4時間から6時間も経過したら、十分 食中毒になる量まで菌が繁殖してしまいます。

ペットボトルと食中毒

 

2018年6月5日放送の「その差って何ですか」(TBS)では、ペットボトルの中身によって菌の繁殖具合が違うことを知らせていました。

菌が多い  カフェオレ
 オレンジジュース
 コーラ
 麦茶
 水(ミネラルウォーター)
菌が少ない  緑茶

メニューのよって菌の増え方が違うと言うのは、発想として新しいですね。

 

手作りのお弁当

手はどんなにきれいに洗っても、常在菌はいます。

常温で保存されるお弁当は、悪いときには食べる時間には食中毒になっていることも。

おにぎりは、直接握らずに、ラップを使って握るなど「触らない」ようにしてください。

お弁当の食中毒

 

おにぎりは、海苔をまく場合、ご飯と海苔の間に水分があり、温度があるので菌が繁殖しやすいです。

梅干しは、菌の繁殖を抑えますが、梅干しのすぐ近くのみです。

細かくほぐして、おにぎり全体に混ぜ込むようにするなど対策が必要です。

 

ミニトマトは、ヘタを落とすようにしましょう。

ヘタが取り付いている部分と、ヘタ自体は凸凹があり、そこに菌が潜んでいます。

 

サラダは、ドレッシングを別にしましょう。

ブロッコリーは先端がつぶつぶしています。

そこは水分が残りやすいので、菌も繁殖しやすいのです。

 

から揚げは、油で揚げるときにほとんどの菌が死滅します。

さらに衣が菌を寄せ付けないので、食中毒に強いメニューの一つと言えます。

 

酢の物は、酢の殺菌力で菌の繁殖は抑えられます。

スポンサーリンク