焼酎の賞味期限・消費期限・日持ちについて

2018年4月5日

何となく長持ちしそうなので長期保存になってしまっているかもしれない「焼酎」。
頂き物を忘れているというケースもあるでしょう。
いつまで飲めるのかラベルを見ても分からないかもしれません。
こちらで調べてみましたのでお知らせします。

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多くの食品や飲料にある「賞味期限」や「消費期限」。
焼酎のラベルを見ても賞味期限が書かれていません。
どういうことでしょうか?

 

焼酎には色々な銘柄がある焼酎には色々な銘柄がある

 

焼酎甲類・・・「連続式蒸留機」で蒸留して造ったアルコール度数36%未満の焼酎。
蒸留を繰り返すことで純度の高いアルコールに精製し、それを飲み頃のアルコール度数になるように水を加えた焼酎です。
「ホワイトリカー」とも呼ばれます。
無味無臭で酎ハイやカクテルのベースになります。

 

焼酎乙類・・・「単式蒸留機」で蒸留して造ったアルコール度数45%以下の焼酎のこと。
米や麦、芋などの原料を発酵させて1~2度蒸留するので原料由来の風味や味わいが感じられます。
最近では、「本格焼酎」という表示がラベルなどに記載されています。

 

甲類とか乙類とかは書かれていたり、書かれていなかったりしますが、平成18年から「しょうちゅう乙類」という分類名は「単式蒸留しょうちゅう」に名称変更されています。
[illust_bubble subhead="疑問" align="right" color="red" badge="gimon" illst="nayami-w2-l"]酎ハイの中身って焼酎なのね。[/illust_bubble]

[illust_bubble subhead="解決" align="left" color="green" badge="chumoku" illst="check-m2-l"]酎ハイにはホワイトリカーが入っています。[/illust_bubble]

 

賞味期限

賞味期限の表示はありません
当サイトとしての提案としては、概ねビン入りで2年程度、パック入りで1年程度で飲むのがいいでしょう。

 

ビン入りの焼酎の賞味期限は2年くらいビン入りの焼酎の賞味期限は2年くらい

賞味期限は、加工品に表示が義務付けられたものです。
賞味期限とは、メーカーがおいしさを保証する期間です。
これを過ぎても飲めなくなるわけではありません。

焼酎も当然加工品なので本来表示義務があるのですが、一部の加工品はこれが免除されています。
例えば、アイスクリーム。
これは-18度以下で保管するので菌の繁殖などがないと思われます。

 

焼酎も同様にアルコール度数が高いため菌が繁殖する確率が低く賞味期限の表示が免除されているのです。
焼酎は製造時アルコール度数が40度~45度くらいです。

販売時はそれを20度~40度まで落とされます。
アルコール度数が高いので劣化する確率が低いです。

 

消費期限

焼酎には消費期限も表示がありません。
表示期限がないといつまで飲めるのか分からない、ということでしょうか。

「焼酎の消費期限は消費者が判断する」と言うことです。
以下の判断基準を見て、まだ飲めるのかご確認下さい。

 

焼酎に消費期限はない焼酎に消費期限はない

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常温保存できるか

焼酎は常温保存可能です。

 

ただし、直射日光を避ける必要があります。
光が当たると中身が酸化して行くのです。
多くの焼酎のビンが黒い色をしているのもこの理由です。

あとは、冷暗所に保管する必要があります。
焼酎は熱でも変異します。
また、においの強いものの近くで保管しないようにして下さい。

 

焼酎は常温保存可能

焼酎は常温保存可能

 

冷蔵保存の場合

焼酎は冷蔵庫での保存には向きません
一定以下の温度にすると焼酎内の微量の油分が沈殿してオリになることがあります。

ビンの底に沈む沈殿物がそれです。
軽く振るとオリは消えます。
焼酎の保存方法として冷蔵は向いていません。

 

焼酎は冷やしすぎない焼酎は冷やしすぎない

 

冷凍保存の場合

焼酎は冷凍保存に向きません
冷蔵保存と同じ理由です。

賞味期限を過ぎたらどうなるか
焼酎には賞味期限がありません。

 

消費期限を過ぎたらどうなるか

焼酎が飲めるかどうかは以下の点を確認して飲まれて下さい。
消費期限が過ぎたら以下の様になります。

 

  • 色がついてきている
  • 味が酸っぱくなってきている

 

焼酎はアルコール分なので腐る確率は非常に低いですが、空気に触れると酸化して酢酸になっていきます。
酢酸は要するに「酢」ですから、酸っぱい匂いと味がします。

料理に使ったらいいという方もおられますが、作った酢酸と違い、酸化してしまった酢は「腐ったもの」です。
保存状態が良くなかったことを示します。
処分されることをお勧めします。



おいしく食べるには

焼酎をおいしく飲むには以下の点について注意しましょう。

 

保存時

  • 温度差ができるだけ少ないようにする。
  • 直射日光を避け、冷暗所に保管する。
  • 冷やしすぎない。
  • 空気に触れさせない。

 

飲む時

集中自体は常温で保存して、飲むときに氷を入れ冷やして飲むようにします。
冷やした状態でかつ、ストレートで飲む場合は飲む2~3時間前に冷蔵庫に入れて冷やしてから飲むと良いです。

 



まとめ

焼酎の賞味期限は長期保存可能なのでラベルに表示はない
目安として瓶入りで2年、パック入りで1年程度と考えると良いでしょう。

保存状態に注意して酸化を避けるとおいしく飲めます。

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