昆布巻きの賞味期限・消費期限・日持ちについて
「よろこんぶ」と言う語呂合わせで、縁起物とされている昆布巻きですが、ご存知のようにおせちの具の一つです。
「こぶまき」「こんぶまき」両方呼ばれます。
ただ、子供たちにはあまり人気がなく、結構残ってしまいます。
どれくらい日持ちするのか確認しておきましょう。
昆布巻きとは
昆布巻きの歴史は古く、室町時代後期までさかのぼります。
このころ昆布の乾燥法が確立したと言われていて、流通量や流通エリアが拡大したことで日持ちする保存食として考案されました。また、この頃、醤油が普及したから造られるようになったと言うこともあり、考案された保存食です。
中にはニシンを巻いたものが多いですが、鮭を巻いたものや、たらこを巻いたものなどバリエーションがあります。
昆布は洗ったらいけない
昆布は水で洗ったらいけないとご存知でしたか?
昆布は水洗いすると昆布の旨味成分が流れ出てしまいます。
昆布を乾燥させると、水分と一緒に旨味成分の一部が表面に押し出されて結晶になります。
これが、白く粉を吹いたようになるんです。
よくカビと間違われることがありますが、これは昆布だしの重要な旨味成分です。
「マンニット」と呼ばれています。
軽く甘味があります。
昆布は水で洗わず、固く絞った濡れぶきんでさっと表面を拭くだけにしましょう。
昆布巻きの賞味期限
昆布巻きの賞味期限は、手作りの物で1週間~10日【冷蔵保存】は日持ちします。
市販の物ならば、3か月~6か月【常温保存】日持ちします。
元々、比較的日持ちする料理なのですが、これは保存料などによるものではありません。
醤油、昆布、など味が濃くなっているので、カビなどが生えにくくなっています。
市販の物の多くは真空パックしてあるので、酸素と触れないためにさらに長期保存が可能です。
昆布巻きの消費期限
手作り昆布巻きは、10日から15日くらいで消費期限【冷蔵保存】を迎えます。
状態が良ければさらに日持ちします。
市販の昆布巻きは、賞味期限の1.3倍~1.5倍くらい日持ちしますので、4か月~9か月くらい【常温保存】日持ちします。
状態を見ながら判断しましょう。
昆布巻きは常温保存できるか
昆布巻きは常温保存可能です。
ただし、直射日光は避けましょう。
市販品は未開封ならば、常温保存で半年くらい日持ちするものがあります。
冷蔵保存の場合
昆布巻きは冷蔵保存したほうが条件よく保存ができます。
手作りの物は、冷蔵庫に入れていた方が安心でしょう。
市販のものは、開封後は冷蔵庫で保存が必要です。
賞味期限に関係なく、開封後は早めに食べるようにしましょう。
冷凍保存の場合
昆布巻きは冷凍保存可能です。
昆布だけを巻いたものはもちろん、中にニシンを巻いたもの、鮭を巻いたものは冷凍可能です。
解凍の時は、冷蔵庫で6時間~12時間保管して自然解凍しましょう。
たらこを巻いたものは、冷凍の際にたまごが破裂してしまう可能性があります。
解凍後には、冷凍前と同じ状態にはなりにくいです。
冷蔵保存にしましょう。
賞味期限を過ぎたらどうなるか
賞味期限切れの場合は問題なく食べることが出来ます。
「賞味期限」と言う物はメーカーが保証するおいしく食べられる期間です。
賞味期限切れ後は風味が落ちる可能性がありますが、食べることは可能です。
ただし、保存方法は表示の正しい方法で保存されている必要があります。
消費期限を過ぎたらどうなるか
消費期限が過ぎたら、昆布巻きは黒い汁が濁ったりします。
臭いと見た目と味で判断します。
臭いと見た目が悪くなっている場合は、味は確かめずに処分してしまいましょう。
おいしく食べるには
お節料理の頃に、昆布巻きとして楽しんだ後は、アレンジ料理に使ってみてはいかがでしょう。
昆布と豚肉は相性が良いので、昆布巻きを豚肉の薄切りで巻き、(必要ならば楊枝でとめて)フライパンで焼きます。
それだけで、全然違う料理に早変わりです。
ベーコン巻きでもおいしく食べられます。
まとめ
昆布巻きの賞味期限は、手作りか市販品かで多少違います。
手作りの場合の賞味期限は、1週間~10日くらい。
市販品の賞味期限は、3か月~6か月。
真空パックしてあるので、市販品の方が日持ちします。