冷蔵庫・冷凍庫の電気が止まったら食材はどれくらい日持ちするのか
2019年9月、千葉の大停電の理由は台風でした。
数日で復旧すると思われましたが、実際は3日では停電は復帰しませんでした。
電気が来ない時に、真っ先に気になるのが冷蔵庫。
電気がこないときに、冷蔵庫内、冷凍庫内の食材はどれくらい日持ちするのか!?
実体験をもとにお知らせします。
災害時は3日で復旧できると言う神話
病院の自家発電の燃料や、オール電化の家の蓄電は3日間蓄えることができることを基準にしています。
ところが、今回(2019年9月)の千葉の台風による停電をみると、「3日」という事に何の根拠もなかったことが分かりました。
2018年9月の地震による北海道大停電は、電気が復旧するまで43時間かかりました。
確実に3日間は超えていたのです。
冷蔵庫、冷凍庫の食材はいつまで食べられるのか!?
インフラや災害復旧など気になることは多いけれど、一番最初は、「手元の食材がいつまで食べられるか」です。
冷蔵庫、冷凍庫共に電気が切れたからと言って、すぐに中の食材が食べられなくなるわけではありません。
冷蔵庫、冷凍庫、共に電気が切れた時点で「クーラーボックス」の機能があると言えます。
これは、冷蔵庫、冷凍庫は、単なる棚と違い、壁は断熱材が使われています。
外気の温度が冷蔵庫、冷凍庫内に伝わりにくくなっているのです。
一番注意したいことは、「扉を開けない」「扉の開閉を最小限にする」という事です。
冷蔵庫、冷凍庫は、扉を開けると庫内は3秒で外気温と同じ温度になります。
数回の開閉の場合は、庫内の物が既に冷えているので、ある程度温度復帰します。
ただ、何度も開閉を繰り返すと、冷蔵庫外に食材を置いているのとそれほど変わらない状態となり、中の食材は2日~3日程度しか日持ちしません。
扉の開閉を最小限にした場合、1週間未満程度ですが、少し日持ち期間が長くなります。
冷蔵庫の中の食材を最大限に日持ちさせる方法
電気が止まってしまった場合、冷蔵庫内の食材は早めに食べきってしまうのが最善と言えます。
ところが、電気がないという事はオール電化の場合、お湯もわかせないわけで、調理もできないわけです。
カセットコンロなどで調理する方法はありますが、冷蔵庫の食材全部をすぐに食べきるのは難しい・・・
そこで、冷凍庫の食材(冷凍食品など)は食べる方法がないと判断したら、食材としての使い方をあきらめて、冷蔵庫に移動させましょう。
そうすることで、もう食べる方法がない冷凍食品などは、「保冷剤」としての新しい役割が出てきます。
冷凍食品でも、シュウマイなどの場合は、カセットコンロなどで加熱することで食べることもできるので、捨ててしまう必要はありません。
食材の備蓄
一昔の「保存食」「災害食」「備蓄食」と言えば、こんな感じでした。
ところが、これは賞味期限があり、それは無限ではありません。
長くて3年間くらいです。
賞味期限が近づくと、あわてて家族で食べたり・・・
実際は、賞味期限切れに気づかず、思い出した時に捨てる・・・と言うのが現実です。
近年の備蓄は、日常で使うものを備蓄しています。
普通の缶詰です。
少し多めに買っておいて、使うときは、新しく追加購入して、元々あった方を使う・・・と言いうような備蓄方法です。
食べるものも、カンパンみたいなものではなく、日常的に食べているものなので、いざというときも食べやすいと言うメリットもあります。
また、災害時に食べ物を持って逃げるケースはかなり低いので、鞄などに入れておく必要すらありません。