パンの賞味期限・消費期限について

2018年6月4日

「朝はパン、パンパパン♪」

朝はパン(を食べる)と言う方も少なくないでしょう。

食パンならば通常1斤(きん)買います。

 

どのくらいで食べきるべきか知っておく必要があるでしょう。

実はパンは保存方法が悪いと逆に劣化させてしまうのです。

早速その秘密をお知らせします。

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パンの保存方法

パンの保存には冷蔵がいいのか、冷凍がいいのかその理由も含めてお知らせして行きます。

焼いたパン

 

消費期限

消費期限は製造から4~5日です。

長くても1週間くらいに設定しているようです。

包装に表示されるように法律で義務付けられています。

 

今回写真を撮ったヤマザキ「ダブルソフト」は以下の画像の位置に表示しています。

消費期限(ここまでに食べきる期間)を日付で記載してあるので、それを目安にしたら分かりやすいです。

ヤマザキの食パン「ダブルソフト」の賞味期限表示位置

ヤマザキ「ダブルソフト」の消費期限表示位置

 

パンは出来たてが一番香りも高くおいしく食べられます。

その後急激に品質が変化する食品です。

含有水分量も多く元々カビが生えやすいので、賞味期限ではなく、消費期限が記載されています。

 

常温保存できるか

パンは通常、常温保存です。

山崎製パンの調査では、カビが生えるまでのテストを室温30℃で行っているそうです。

 

室温が30℃と言うことは(快適ではないので)通常ありえないので、条件の悪い状態でテストを行っているのです。

賞味期限とは、各メーカーで独自にテストを行い、独自に設定されているのです。

ヤマザキ「ダブルソフト」の表示

 

消費期限の

5月~10月・・・30℃

11月~4月・・・25℃

 

冷蔵保存の場合

パンは冷蔵庫保存には不向きです。

焼いたパン

 

カビを生やさないためには冷蔵庫保存で十分です。

ただし、パンは保存の際、冷蔵庫で保存したらパンの中の水分が抜けやすくなってしまうのです。

 

食パンは、およそ38%前後の水分があります。

これは水分活性値「1」がもっともカビやすい食品と言うことなのですが、パンは「0.96」とかなりカビやすい食品なのです。

ちなみに、鮮魚・果物の水分活性値は0.98~0.99です。

 

ただし、パンは焼きの工程で200度~250度で焼くので中心部は95度を超えます。

カビはこの工程で死滅します。

パンにつくカビは焼いた後に新たにカビ胞子が付着することで増えるのです。

 

パン自体はカビが生えやすい。

焼いた時点ではカビがない状態なので、通常の取り扱いが大事と言うことです。

カビは温度の低下で成長が遅れるので、単にカビが生えないようにするためには冷蔵庫で保存すればいいです。

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[illust_bubble subhead="疑問" align="right" color="red" badge="gimon" illst="nayami-w2-l"]パンは冷蔵庫に入れたら良いという訳じゃないのね[/illust_bubble]

[illust_bubble subhead="解決" align="left" color="green" badge="chumoku" illst="check-m2-l"]パンは冷蔵庫に入れるとカビは生えにくくなるけど、水分が抜けやすくなり味が落ちます[/illust_bubble]

 

冷凍保存の場合

パンの保存は冷凍保存がお勧めです。

冷蔵保存すると冷蔵庫の庫内温度は5度以下です。

 

パンは固くなったり、食感のパサつき、味の低下が0℃~4℃で最も早く進むとされているので、まさに合致します。

パンの保存にはラップやビニール袋等で包み、冷凍保管するのがお勧めです。

ヤマザキ「ダブルソフト」の賞味期限

 

[icon image="arrow2-r"] 冷凍された状態で販売されるパンとはこのようなもの

 

賞味期限を過ぎたらどうなるか

賞味期限を過ぎるころには、カビが生えやすくなります。

カビはある一定以上増えないと塊(コロニーと呼びます)として見えないので、見た目にカビが生えていないから大丈夫と言うのはありません。

 

また、焼けば大丈夫と言うのも間違いです。

カビは60度で10分以上加熱しないと死滅しないと言うデータがあります。

10分以上焼くとスミになってしまいますので、製品として出来上がったパンを加熱によりカビを死滅させることは不可能です。

(トースターなどを使った場合)

クリームチーズと果実フランス

 

おいしく食べるには

パンは出来たてが一番おいしいです。

買ってきたパンは常温保存で、4日~5日以内に食べることをお勧めします。

冷蔵保存は、カビが生えるのは抑えられますが、パンがパサパサになってしまうので不向きです。

以下のような保存ケースが100円ショップで売られています。

冷蔵する場合は利用しても良いでしょう。

パン冷蔵用保存容器

パン冷蔵用保存容器

 

保存の際は小分けして、冷凍保存するのがお勧めです。

 

消費期限

消費期限は製造から4~5日です。

冷凍保存した場合は、消費期限が伸びて3~4週間と言えます。

1か月以上持つという人もいます。

冷凍した場合は基本的に長期保存できますが、家庭での冷凍では凍るまでに時間がかかります。

このとき細胞を破壊しながら冷凍されるので、解凍後の味は落ちます。

 

元々冷凍して販売されているパンは業務用の冷凍装置で冷凍しています。

この場合は、焼き立てのおいしさをある程度保つことが出来ます。

 

まとめ

パンの消費期限は4日~5日

冷蔵保存はカビが生えにくくなるが、水分が抜けるのでおいしくなくなる。

 

保存する場合は、小分けして冷凍保存がお勧め

これを過ぎるとカビが生えやすい。

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冷凍した場合は、3~4週間保存可能