【驚愕の事実】ヨーグルトの「乳酸菌」と「ビフィズス菌」は別のものだった
「ヨーグルトは体にいいですか？」と聞いたら10人中10人が「体にいい」と答えるでしょう。
では、「乳酸菌」と「ビフィズス菌」はどちらが体にいいでしょう？」と聞いたら、多くの方が「え！？同じものじゃないの！？」と答えます。
「乳酸菌」と「ビフィズス菌」の違い、どちらが体にいいのか、賞味期限と言うか、どれくらい日持ちするものなのかお知らせします。
乳酸菌は体に良い
人間の腸には、およそ100～500種類の菌が生きていると言われています。
量的には、全体でいうと、100兆個と言われています。
いくら細菌とはいえ、100兆個もあると、重さにして約1ｋｇくらいあると言われています。
これだけあると、体に何かしら影響があると言われても信ぴょう性がある話と感じられます。
特に、腸内にすむ細菌を腸内細菌といい、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つに分けられます。
乳酸菌・ビフィズス菌は、腸の中で良い働きをしてくれると言われていて、善玉菌と呼ばれています。
乳酸菌・ビフィズス菌は腸内で乳酸を作って、腸内を酸性に保ちます。
腸内が酸性になると、悪玉菌や体外から入ってきた病原菌・ウィルスがすみにくくなります。
ちなみに、乳酸菌がつくり出す乳酸や酢酸は、大腸を刺激して腸を波打たせて便が出やすくしていると言われています。
この波打つ動きを蠕動運動（ぜんどううんどう）と呼び、通常よりも200倍腸が動きます。
急激におなかが痛くなって、便意があるときは、腸が「蠕動運動」しているときなのです。
乳酸菌は、種類によっては、乳酸のほかに酢酸やビタミンB群なども生成しています。
これらの有効物質は、腸管を通じて皮膚の内部に到達します。
傷んり、弱った細胞に働きかけ、細胞分裂を促す働きもあります。
そう考えると、ヨーグルトは体に良いのだと思います。
ところが、ヨーグルトには、「乳酸菌を強化したヨーグルト」と「ビフィズス菌を強化したヨーグルト」があるのです。
「乳酸菌」と「ビフィズス菌」は別のものと言う事実
「乳酸菌」と「ビフィズス菌」は同じものだと、思ってしまっている方も少なくありません。
30〜40代の既婚男女191名を対象とした、2017年7月7日～2017年7月14日のインターネット調査の結果、「乳酸菌入りヨーグルト」と「ビフィズス菌入りヨーグルト」では、54.3％の人が「乳酸菌入りヨーグルトを選ぶ」と回答しています。
要するに、半々と言うことです。
どちらにも価値の重点を置いていません。
選んだ理由は実にあいまいで「なんとなく」「耳馴染みがあった」など明確なものはありませんでした。
善玉菌の主役はビフィズス菌だった
「ビフィズス菌は、人の腸内にもっとも多くすんでいる有用な菌」なのです。
先にお知らせした体内にある約100兆個の最近の大半が大腸で活動しています。
「腸内フローラ」と呼ばれているものです。
大腸内の菌の戦いは、善玉菌と悪玉菌が戦っている状態なのですが、善玉菌の中心的存在は「ビフィズス菌」なのです。
もちろん、乳酸菌も善玉菌なのですが、ビフィズス菌と乳酸菌の割合は、99.9％がビフィズス菌で、0.1％が乳酸菌なのです。
圧倒的にビフィズス菌なのです。
ビフィズス菌とは
このような事実を知ってしまうと、ビフィズス菌とはそもそも何なのか気になります。
ビフィズス菌とは、1899年にパスツール研究所のティシエ博士にが発見しました。
場所は、赤ちゃんのうんちからの発見だったのです。
赤ちゃんの腸内はビフィズス菌が大半で、年齢とともに減っていくことも分かってきました。
ビフィズス菌は、元々人の腸内に最も多くすんでいる「善玉菌」です。
人の腸内には1～10兆個のビフィズス菌がすんでいると言われています。
他の善玉菌である乳酸菌はビフィズス菌の1/100以下です。
もう、善玉菌のほとんどがビフィズス菌なのです。
ビフィズス菌と一口に言っても、約50種類くらいあることが分かっています。
菌の種類によってすむ場所が違っていて、人に住んでいるビフィズス菌と、動物にすんでいるビフィズス菌は種類が違います。
人の腸の中でも約10種類のビフィズス菌がいることが分かっています。
しかも、人の腸に住んでいるビフィズス菌は、他の動物からは見つからないのです。
乳酸菌と比較すると、ビフィズス菌は腸内で酢酸を作ることができます。
お酢は殺菌力が強いことは馴染みがありますが、酢酸とはこれと同じく殺菌力が強いのです。
腸内を酸性にして、悪玉菌を殺します。
ちなみに、お酢は飲んでも胃や小腸で吸収されてしまうので、大腸を酸性にするのにはほとんど影響がないと考えられています。
こう言った、人体に良い影響を与える微生物（善玉菌）や、善玉菌となる最近を含む製品、食品のことを「プロバイオティクス」よ読んでいます。
そう言われたら、ヨーグルトのラベルに書かれているのを思い出しますね。
ヨーグルトのメーカーの一つである森永乳業などは、ホームページの中で善玉菌を増やすには生きたまま腸に届くビフィズス菌入りのヨーグルトを取ることを勧めています。
まとめ
乳酸菌は善玉菌と呼ばれていて、体に良いのは間違いない。
しかし、善玉菌は乳酸菌とビフィズス菌があり、99.9％はビフィズス菌。
乳酸菌とビフィズス菌の一番の違いは、ビフィズス菌の方が酢酸を出すということ。
大腸内を酸性にして、悪玉菌の増殖を抑えます。