賞味期限を過ぎたらすぐに捨てるべき?
たびたび話題になることでもあるのですが、買ってきた食材は賞味期限が過ぎたらすぐに捨てるべきかと言うことについてです。
現在の状況と実際はどうするべきかをお知らせしたいと思います。
家庭と事業では廃棄の考え方が違う
食べ物が捨てられる場面は、「製造・販売・流通過程」(事業)と「家庭」(個人)と2つに分けられます。
事業者から出る廃棄(ロス)としては、メーカーからの出荷、問屋から小売店に卸されるとき、店頭に並んだ時、この3つがあると言えます。
メーカーからの出荷、問屋から小売店に卸されるとき、はそれぞれ、賞味期限の2/3、1/3以上ないとその時点で捨てられてしまうと言うルールがあります。
さらに、恩師絵でも賞味期限が短くなると捨てられることを考えたら、そもそもお客さんの目に触れることなく賞味期限が残っている食べ物が捨てられることが常識となっています。
賞味期限が来たら食材は捨てられる
今回は、個人の話を中心にしたいと思います。
個人の場合、食材は賞味期限が切れたら捨てられることが多いです。
本来「賞味期限」とは「美味しく食べられる期間」を示したもので、期間を過ぎても悪くなったり、食べられないということはないのです。
では、なぜ人は賞味期限が切れたら食材を捨てるのか?
その一つは、「消費期限」との混同が考えられます。
「賞味期限」と「消費期限」字面も似ています。
消費期限とは
消費期限とは、製造から寿命が5日以下のものにつけられることになっているものです。
おにぎりとか、お弁当とか、とにかく日持ちしないものです。
これは消費期限から大きく過ぎると食べたら危険です。
まあ、おにぎりを1週間も2週間も置いておいたら食べるのが危険だと思うのは当然です。
賞味期限は「美味しく食べられる期間」なので、表示されている日付を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
大体30%くらいサバを読んだ日付が付けられていると言われていますので、1週間や2週間過ぎても全く問題ありません。
缶詰など、賞味期限が3年間なので、1年くらい過ぎても食べられるということになります。
風味などは落ちるかもしれませんが。
一方、消費期限は切れたら1日くらいならば問題ないことが多いでしょうが、1週間も2週間も過ぎたら体に害があるかもしれません。
日本人は見直しが必要
農林水産省の調査結果では、賞味期限や消費期限が過ぎたら捨てると回答した人は回答した人の50%に上ると言います。
賞味期限と消費期限がごちゃごちゃになっている点も問題ですが・・・
賞味期限と消費期限の正しい意味を理解して、正しく付き合うことが必要だと言えます。
国としては、もっとわかりやすい表示や表現を目指す必要があると言えます。
また、賞味期限、消費期限は、製造者が独自に設定しています。
ここにも一定のルールが必要だと言えます。