ケチャップについての裏技、秘密、お得技を調べてみました。
ケチャップと言えば、スパゲティやハンバーグなど限られたところでしか使わないと思っていたら、実は洋食だけではなく、和食にも使え、塩分を少なくすることもできるすぐれものだったのです。
カロリーも抑えられるのでダイエットにも最適。
万能調味料としてのケチャップの価値を見直すべきなのかもしれません。
ケチャップを保存していた時、使い始めは水分が分離してしまって、水分だけが出ることってないですか?
実はケチャップは空気に触れていると水分が分離してしまうのです。
そのため、ケチャップの容器を上に向けて保管しても、下に向けて保管しても使い始めは分離した水分が出てしまいます。
ところが、ちょっとしたことでこれを防止することができるのです。
それは、チューブを少しつぶして、中の空気を押し出しておくことです。
たったこれだけで、ケチャップの分離を防止することができます。
日本で最大のシェアを持っている「カゴメ」の商品ではどれもこの現象が起きて、ケチャップと水分は分離してしまいます。
ところが、日本ではシェアが低い「ハインツ」の商品の場合、これが起きないように工夫されているんです。
そのためか、ハインツのケチャップは容器を上下逆さまに保存することを前提として作られています。
カゴメは日本製品、ハインツは海外製品なので、出来るだけ日本製品を買った方が色々良いのでしょうが、容器はまだ改良の余地がありそうです。
ケチャップと言えば、トマトがほとんどで、塩など調味料が少し入っている・・・そんなイメージではないですか?
ケチャップの製造工程を見ていくと意外なほど色々なものが入っていることが分かります。
完熟トマトを加熱してこします。
それを低温で煮詰めてトマトピューレを作ります。
その後、砂糖、食塩、酢、オールスパイス、クローブ、シナモンなどを加えます。
それだけではなく、玉ねぎ、セロリ、にんにく、その他の野菜がくわえられケチャップは完成するのです。
日本のケチャップのシェアを見ると、圧倒的に高いのは「カゴメ」です。
詳細を調査しても詳細のデータはほとんどありません。
ざっくりとしたデータでもカゴメのシェアは50%以上。
デルモンテ(キッコーマン)は30%。
我が家で使っているハインツは3%程度。
カゴメとデルモンテで全体の80%以上をおさえているので、他はほとんど1ケタ以下。
ケチャップの栄養素について確認してみます。
ケチャップ
栄養素:
これをトマト自体と比較してみます。
トマトの栄養素と比較してみます。
栄養素比較 | とまと | トマトケチャップ |
カロリー(100g) | 18kcal | 119kcal |
脂質 | 0.1g | 0g |
コレステロール | 0g | 0g |
ナトリウム | 3mg | 1300mg |
カリウム | 210mg | 470mg |
炭水化物 | 4.7g | 27g |
タンパク質 | 0.7g | 1.7g |
ビタミンC | 15mg | 9mg |
鉄 | 0.2mg | 0.7mg |
マグネシウム | 9mg | 20mg |
なんと驚くべきことに、ほとんどのデータでとまと自体よりもトマトケチャップの方が数値が高いのです!
ケチャップと言えば、スパゲティなどの時に使うイメージです。
その他、オムレツやオムライスなど、いずれも洋食のイメージではないでしょうか。
ところが、ケチャップは和食にも使えると言うのです。
たとえば、豚汁。
醤油は6人分の豚汁で大さじ2杯程度入れるのが平均的のようです。
このとき、醤油を大さじ1杯にします。
醤油は大さじ1杯で塩分が2.6gです。
醤油の代わりに、トマトケチャップを大さじ1杯入れます。
トマトケチャップの塩分は1.3g。
つまり、1.3g減らすことができました。
肝心な味は・・・まったく普通の豚汁と変わりません!
トマトケチャップを使っているので、少し赤いような気もします。
ただ、味は従来の豚汁と変わりません。
それと言うのも、トマトケチャップには、日本料理の基本ともいうべき「さしすせそ」。
さ・・・砂糖
し・・・塩
す・・・酢
せ・・・醤油(せいうゆ)
そ・・・味噌
のうち、砂糖、塩、酢が入っています。
そのため、元々日本料理とも合うと言うのです。
ケチャップは肉じゃがにも合うと言います。
肉じゃがにケチャップを入れると別の料理になってしまいそうですが、全然心配しなくていいのです!
肉じゃがは2人前を作ったとき、醤油を大さじ3倍使います。
この時も醤油を半分にします。
大さじ1.5杯分減らして、その代わりにケチャップを入れます。
これで約2gの塩を押さえられます。
日本人の1日の平均摂取塩分は10gと言われています。
国としては、目標値を男性8g/日、女性7g/日としています。
肉じゃがだけで1食で1gも抑えられるのであれば、目標値に近づいていくと言えます。
塩分を控えることで味的に物足りないのならば続きませんが、その点は全く心配いらないようです。
だしを利かせることで、塩分を減らしても味が物足りなく感じないと言うデータもあります。
だしをしっかりとる作戦と、ケチャップを上手に使う作戦で塩分摂取量を減らすことができそうです。