最近の冷蔵庫は自動製氷機付きのものが多く出回っています。
氷が簡単に作れて便利です。
飲み物を氷で割って飲むことは多いですが、家庭の氷は賞味期限はあるのでしょうか。
冷蔵庫の氷はいつまで使ってもいいのでしょうか?
結論から言いますと、氷は腐らないので消費期限はありません。
氷は加工品でもなく、安定した物なので腐らずに日持ちはしますが、時間が経った氷は独特のニオイがつきます。
自動製氷機の水は一週間で入れ替えるようにすると良いです。
水をためるタンクの清掃を一週間に一度の頻度でしましょう。
氷は腐りませんが水は腐りますのでタンクの水は交換します。
氷を作るときだけタンクに水を入れるのもいい方法です。
古い冷蔵庫など湿度を保つ仕組みのない冷蔵庫の場合では、氷は昇華すると小さくなります。
昇華とは氷から水蒸気になるということです。
その理由として氷の保管室は乾燥しています。
氷自体が保管庫内の湿度を高めようとした場合には、水蒸気が発生します。
冷蔵庫の乾燥を保つ機能のため発生した水蒸気は排出されます。
時間が経つと保管庫がまた乾燥します。
水蒸気化→排出、このサイクルを繰り返すので氷は小さくなります。
現在の冷蔵庫は湿度を保つ機能を持っている高級機は氷が小さくなりません。
冷蔵庫の性能や機能は一昔前よりも格段に進化しています。
冷凍庫もマイナス20度前後の温度を保てるのでアイスクリームなどの食品は製品の変質がなく賞味期限がありません。
冷蔵庫にいつまでも保管しておくことができます。
ただし、永遠に日持ちするわけではありませんので、あまり長期間保管したものは食べないほうが安全ではあります。
古くなった氷は古い水を飲むようなものです。
あまりお勧めはできません。
氷を作る水は家庭では水道水がおすすめです。
浄水器を通した水の方がさらに良いと言えます。
水道水は、塩素など殺菌成分が含まれているので雑菌の繁殖が防止でき、衛生的です。
浄水器を通した水は、不純物が取り除かれていてより衛生的ですが、日持ちしなくなるので氷と言えども早めに使いましょう。
ちなみに、家庭で氷を作る場合は、中心が白くなります。
浄水器の水の方が白い部分は少なくなります。
ミネラルウォーターなどの天然水で氷をつくりたい場合は、作った氷を1~2日で使い切るのが衛生的で安全です。
水道水と、ミネラルウォーターでは水道水の方が厳しい基準で作られていることを知っておいてください。
珍しい氷として氷河の氷があり販売されています。
何百年、何千年、何万年と降り積もった雪が圧雪されて出来た氷です。
空気が気泡となって閉じ込められており当時の大気が氷の中に存在しています。
「大気のタイムカプセル」とも言える貴重なものです。
氷河の氷の気泡は高圧で圧縮されているので溶けた瞬間に弾けるような音がします。
太古の空気が現代に還元された音です。
こうした氷で割って飲み物をいただくのは最高の贅沢かもしれません。
家庭の氷は賞味期限がありません。
しかし、永遠に使えるわけではないので、早めに使い切るようにしましょう。