水の賞味期限・消費期限・日持ちと意外な設定理由
自然の水がいいということで山などに汲みに行かれる方がおられます。
ポリタンクみたいな大きなものに汲んでいるのですが、実際水ってどれくらい日持ちするのでしょう。
ペットボトルの水なども含めて調べてみました。
そしたら、賞味期限の意外な設定理由も見つかりました。
まず、水の賞味期限について調べてみると、「賞味期限切れの水」が売られています。
賞味期限切れの水は驚くほど安い価格設定にされている
⇒ 賞味期限切れの水
買った時点で、家に届いた時点で、賞味期限が切れた水です。
賞味期限が切れた時点で飲めなくなってしまっているのならば、この商品はゴミを売っていることになってしまいます。
賞味期限が切れても水は飲める
実は、賞味期限切れの水は十分飲めます。
では、どれ位飲めるのか調べてみました。
賞味期限
水の賞味期限は基本的にはありません。
水は無機物です。
水素と酸素が結合しているものなので無機物。
有機物ではないので、腐りません。
ただし、菌は繁殖します。
そのため、ペットボトルの水の賞味期限は1年~2年となっています。(商品によって異なる)
賞味期限を説明する上で、ミネラルウォーターの製造方法は欠かせません。
水には賞味期限がある
ミネラルウォーターの製造方法
採水
水がおいしいとされているところから水を吸い上げます。
山や川など場所は色々です。
水がおいしい地域から採水する
水質検査
味や色などを含め、含有成分などの分析も科学的に行い水質検査をして商品に適合するか確認します。
ろ過・滅菌
原水はそのまま使わずに、フィルターを通してろ過し、不純物をとりの時期ます。
ミネラルウォーター
ミネラルの調整、オゾン殺菌、紫外線殺菌
ナチュラルを―タ―
ろ過、沈殿、加熱処理
ヨーロッパのナチュラルミネラルウォーター
加熱殺菌の禁止(法律で禁止されている)
ボトリング
処理が終わった水をペットボトルに充填します。
衛生管理の元、ペットボトル、キャップを事前に消毒洗浄された物に水を入れ封をします。
出荷
ボトリングまで終わったものが出荷されます。
ボトリング工程はほぼ人の手に触れません。
ボトリングが終わったら工場よっては人の手が触れることがあります。(すでに封がしてあるので菌が入ることはないため)
さて、ミネラルウォーターの賞味期限ですがペットボトル入りのものは賞味期限が設定されています。
これには3つの理由があります。
実はこの賞味期限は水以外に理由にあったのです。
ペットボトルによるもの
ペットボトルは、PETつまり「ポリエチレンテレフタレート」と言う樹脂が使われています。
これは微量な空気や水分を通すことから臭い移りがする素材です。
強い臭いの物を保存中のペットボトルの横に置いておくと水にその臭いが移ってしまいます。
その期間は、メーカーのよっては見解が違います。
そのため、賞味期限が1年だったり2年だったりします。
法律によるもの
日本には「計量法」と言う法律があります。
飲料水は500mlと言って販売するからには誤差は10g以内でないといけません。
500mlと言っているのに490mlしかないと違反になってしまうのです。
ペットボトルには正しい量が入っている必要がある
ペットボトルの素材「ポリエチレンテレフタレート」は空気や水分を微量通すため、10ml以上蒸発したら違反商品となってしまうというのがメーカーの考えです。
10ml蒸発するまでの期間は不明ですが(環境によっても異なるため)、これを考慮して賞味期限が設定されているようです。
ちなみに、2Lのペットボトルは誤差1%なので、20mlです。
500mlに対して10mlは2%なので、2Lのペットボトルの方が基準が厳しいため賞味期限が短いという噂もあります。
実際は、500mlも2Lも同じ1年~2年と設定しているメーカーが多いようです。
無菌にはならない
製造工程でいくら衛生管理をしても100%の滅菌は非常に困難です。
時間経過と共に極々微量の菌が繁殖する可能性があります。
そのため、極々微量の菌が繁殖しても安全に飲める期間を考慮して賞味期限を設定しています。
山水の賞味期限は、飲める程度清潔なもので数日です。
殺菌していない水は飲めるものと飲めないものがり、一概には言えないというのが正直なところです。
物により異なります。
そもそも飲めない水は、菌や不純物が多く含まれているので論外です。
[illust_bubble subhead="疑問" align="right" color="red" badge="gimon" illst="nayami-w2-l"]「水は腐らない」と聞いたことがあるのに賞味期限があるのにはそういった理由があったのね。[/illust_bubble]
[illust_bubble subhead="解決" align="left" color="green" badge="chumoku" illst="check-m2-l"]ペットボトルの水には水以外の理由で賞味期限が設定されています。[/illust_bubble]
消費期限
水の消費期限は物によって異なります。
ペットボトル入りのミネラルウォーターは、確認してみて劣化などなければ賞味期限を1年程度過ぎていても飲めないことはありません。
ただ、保存状態によっては臭いが移っているなどがある可能性があります。
菌は目に見えない
菌の繁殖は見た目にはわかりません。
沈殿物がある場合などは絶対に飲まないようにして下さい。
山水の消費期限は、数日です。
賞味期限=消費期限と言っていいでしょう。
常温保存できるか
山水、ペットボトルの水両方とも常温保存可能です。
ただし、菌の繁殖をおさえる意味では冷蔵庫での保存の方が望ましいです。
冷蔵保存の場合
山水、ペットボトルの水両方とも冷蔵保存可能です。
冷凍保存の場合
山水、ペットボトルの水両方とも冷凍保存可能です。
ただし、水は冷凍すると体積が1.1倍になります。
容器を破ってしまう可能性があるので注意しましょう。
ミネラルウォーターなど成分がまばらに凍ることがあるので、解凍後に味が変わることがあります。
賞味期限を過ぎたらどうなるか
製造工程などを確認頂ければお分かりと思いますが、賞味期限を過ぎても水は飲めます。
賞味期限は「おいしく飲める期間」とご理解ください。
消費期限を過ぎたらどうなるか
ペットボトルの水は消費期限を過ぎると以下の様になる場合があります。
- 臭いが移っている
- 変な味がする
- 沈殿物がある
この場合は飲まない方がいいです。
菌の繁殖は目に見えないので、念のため加熱してから飲まれることをお勧めします。
賞味期限が大きく過ぎている場合は、飲料として以外の利用をお勧めします。
おいしく食べるには
少し冷やして飲むのがおいしいです。
500mlのペットボトルなどは、飲む1~2時間前に冷蔵庫に入れて飲むとおいしいです。
「冷たいペットボトルの水=おいしい水」だから買っても許せる、と思っている方が常温の同じ商品を飲んでがっかりすることがあるようです。
それくらい少し冷やして飲むとおいしいと感じる人が多いようです。
まとめ
ペットボトルの水(ミネラルウォーター、ナチュラルウォーター)の賞味期限は1年~2年。
商品によって異なる。
それを決めている理由は、意外にの水以外の理由からである。
基本的に水は腐らないので、ずっと飲める。
消費期限は消費者が判断する。
山水などは生物なので、出来るだけ早く飲み切る。
おまけ
ペットボトルの水を定期購入しているのであれば、ウォーターサーバーの方が割安で、配達してもらえるので重たい思いをしなくてよい。
配達料無料で、サーバーも無料♪
しかも、水はペットボトルよりも安い♪
ウォーターサーバーなどを賢く使うと経済的で便利になります。