【そばの雑学】「生そば」は「きそば」「なまそば」どちらが正解か あなたの常識が変わる
「生そば」と書くと「きそば」と読むのが常識だと思われています。
小学生の感じのテストでも定番で、「きそば」と書く必要があります。
ところが、実は「生そば」は「きそば」と読むとは限らないのです。
子供さんに「常識だろ!」などと怒鳴ってしまう前にぜひ知っておいてください。
詳しくお知らせします。
「生そば」とは何と読むか
「生そば」と言えば、「きそば」と読むのが常識です。
ところが、これは小学生の感じに限っての常識で、一般常識では「なまそば」とも読みます。
どのように違うのかお知らせします。
「生そば(きそば)」とは
まずは、常識があるとされている人が思っている正解の、「生そば(きそば)」とは何かから確認していきます。
生そば(きそば)とは、元々、「そば粉だけで打ったそば」のことを指していました。
そば粉に少しのつなぎを加えただけのそば・小麦粉などの混ぜものが少ないそばのことを指していたのです。
これは、現在では「十割そば(じゅうわりそば)」と呼ばれています。
つなぎを使わない十割そばは、練るだけでもすごい技術が必要で、素人ではまとめることすら難しいと言われています。
また、茹でる際も釜に入れるために持ち上げた時に、ぶつぶつと切れやすいので、もち上げるのにすら技術が必要なのです。
最近では、二八蕎麦、五割蕎麦、十割蕎麦、などの「蕎麦屋さんの蕎麦」全般を指します。
単に高級なそばを指すとこもあります。
「生そば(なまそば)」とは
「生そば(なまそば)」は、そばを切った後に、打ち粉をまぶした状態で、紙包みやポリ袋、プラスチック容器などに入れて売られる物のことを指します。
スーパーなどで売られている「生そば(なまそば)」には、わざわざ「なま」と振り仮名がつけられています。
もちろん、これは間違いではなく、「なまそば」が正解です。
売られている物の中には、茹でた状態のそばや、冷凍した状態のそばがあります。
ゆでたものは「ゆでそば」、冷凍したものは「冷凍そば」と表示されています。
結論
「生そば」には、「きそば」「なまそば」2つの読み方がある。
それぞれ違うものを指していて、そば屋さんで食べる打つそばのことを「きそば」。
スーパーなどで売られている生の状態のそばを「なまそば」と呼ぶ。
お蕎麦屋さんが、大晦日などに店頭で売る茹でていないそばは、「なまきそば」かもしれません。