瓶詰の賞味期限・消費期限・日持ちについて
瓶詰は保存容器、保存方法として優れています。
レトルトパウチが出現するまで瓶詰は長期保存の主流でした。
賞味期限や、消費期限、どうなったら食べられなくなってしまうのかお知らせします。
瓶詰は保存性が高く、常温(15度~25度)で保存していれば賞味期限内でいつでもおいしく食べられます。
賞味期限以降は緩やかに味、香り、色などが劣化していきます。
それは、瓶に食材を入れた後加熱殺菌しているため、雑菌などがなく繁殖しにくいからです。
瓶によっては透明なので、遮光性がないため光の影響で中身に変質が起きてしまいます。
黒い瓶を使うことで比較的光の影響を受けにくくなります。
つくだ煮、醤油、酢漬けなどは影響を受けにくいのですが、ジャムやマーマレードなど糖分が多いものはその糖分が高いほうが安定して、糖分が低いものは品質の劣化が起きてきます。
賞味期限
瓶詰の賞味期限は3年間です。
その後も品質の劣化は緩やかで、賞味期限が過ぎても食べることができます。
ただし、開封後は賞味期限程日持ちしません。
開封後は1か月以内程度で食べきるように心がけましょう。
消費期限
瓶詰の消費期限は、特に定めがありません。
通常、賞味期限の1.3倍~1.5倍なのですが、瓶詰の場合はさらに長いと考えられます。
賞味期限が3年間なので、3年10か月~4年6か月くらいになります。
これは、賞味期限が過ぎてから10か月間~1年6か月くらい経過したころと言えます。
まだ食べられる期間は消費者が判断する必要があります。
自己責任でお願いします。
常温保存できるか
瓶詰は常温保存できます。
瓶詰は製造過程で瓶内の食材と空気内の雑菌を加熱で処理します。
雑菌が繁殖しないので食材は劣化が緩やかです。
そのため、常温保存可能です。
光の影響を受けるので、直射日光が当たるところへの保管は避けましょう。
保存法に「要冷蔵」と書かれた瓶詰は冷蔵庫での保存が必要です。
冷蔵保存の場合
瓶詰は基本的に常温保存が可能です。
しかし、保存方法に「要冷蔵」と書かれたものは冷蔵庫での保存が必要です。
冷蔵保存で長期保存したい場合は、瓶詰ではなく今では「真空パック」もあります。
省スペースで手軽に保存期間を延ばすことができます。
冷凍保存の場合
瓶詰は冷凍に適しません。
冷凍することで食品が膨張して瓶やふたが破損する可能性があります。
賞味期限を過ぎたらどうなるか
賞味期限切れの場合は問題なく食べることが出来ます。
「賞味期限」と言う物はメーカーが保証するおいしく食べられる期間です。
賞味期限切れ後は風味が落ちる可能性がありますが、食べることは可能です。
ただし、保存方法は表示の正しい方法で保存されている必要があります。
消費期限を過ぎたらどうなるか
瓶詰の消費期限は瓶詰が長期保存できるので判定が難しいです。
ふたの膨張、瓶のヒビがあった場合は、賞味期限も消費期限も大幅に縮まります。
以下のような場合は食べられるのか注意して判断してください。
- 瓶詰のふたが膨らんでいる
- 色が変わっている
- 味が変わっている
瓶詰のふたが膨らんでいる場合、中の食材に菌が繁殖してガスが発生している場合があります。
ふたを押してペコペコしていたら要注意です。
おいしく食べるには
瓶詰をおいしく食べるには、スプーンなどに注意が必要です。
瓶から中身をすくい取る必要がありますので、スプーンなどが必要です。
一度口に入れたスプーンなどで再度中身をすくうと口の中の雑菌が瓶内に入ってしまい、劣化が進みます。
清潔なスプーンで最初に必要量すくい取るようにしたらいいでしょう。
まとめ
瓶詰の消費期限は約3年間です。
消費期限の設定はありませんが、4年半くらいまでは食べられる可能性があります。
状態を見ながら判断してください。