「たまごは価格の優等生」と言われることがあります。
これは、単に安いからだけではないと分かります。
ここ60年の価格の推移をみてその理由が分かりました。
あなたの街のたまごの価格は高いのか、安いのかもチェックしてみてください。
昭和25年1950年から約60年間のたまごの平均価格のデータがあります。
分かりやすいようにグラフにしました。
戦後すぐは10個入り1パックで100円くらいだったのですね!
安い時は20円台の時もあります。
驚きです。
現在では、200円前後で安定していると思います。
2000年代くらいからは200円前後で安定しているので、(消費者としては)優秀と言えます。
でも、ちょっと待ってください。
昭和25年の100円と現在の100円では当然、貨幣価値と言うか、それで買えるものが違うはずです。
これを現在の貨幣価値に換算してグラフ化してみます。
なんと!
昭和25年ごろのたまごの価格は、現在の貨幣価値で2500円近かったことが分かります。
1個250円。
高級品です。
昭和37年に何があったのでしょうか?
実は、ひなの自由化と海外のたまごが次々と日本に上陸したのです。
そこで、日本のたまごは、歴史的な大暴落を迎えます。
その後、昭和48年、49年ごろに価格を持ち直します。
あとは、時間経過とともにじわじわと価格を下げているのが分かります。
これは、じわじわと物価が上がっているのに、たまごは、いつも同じ価格で売られていることを示しています。
これこそが「たまごは価格の優等生」と言われるゆえんだと言えます。
逆に考えると、鶏卵農家(たまご農家)では、経営が大変です。
物価はじわじわ上がっていくのです。
鶏の値段も上がります。
エサ代も上がります。
暖房代も土地代も上がる一方で、売れるたまごの価格は一向に上がらないのですから。
我々にできることは、たまごをたくさん買って、たくさん食べることでしょうか^^
たまごの最新の平均価格は、「JA全農たまご株式会社」様のサイトで見ることができます。
東京、大阪、名古屋、福岡の4都市について価格を公開しています。
ちなみに、2017年6月25日の各地のたまごの価格は以下でした。
いずれもL玉で見ました。
()は安値
東京:203円(179円)
大阪:206円(179円)
名古屋:208円(178円)
福岡:193円(168円)
すごいことにほとんど価格が変わりません。
明らかに東京や大阪の方が物価は高そうですが、福岡と比べてもほとんど変わりませんし、安値を見ると東京、大阪、名古屋はほぼ同じです。
その点、福岡は10円くらい安いですが、たまご1個について1円程度です。
やっぱりたまごって主婦の味方、家庭の味方、価格の優等生だと言えますね。