ぎんなんの賞味期限・消費期限・日持ち・保存方法とは
秋の風物詩といえば、「ぎんなん」です。
スーパーで買おうとすると1パックに30~50粒ほど入っています。
茶碗蒸しにするとしてもこの量は多すぎますよね。
「ぎんなん」はどのくらい賞味期限があるのでしょうか。
ここでは「ぎんなん」の賞味期限と日持ち、保存方法をお知らせします。
ぎんなんの賞味期限・消費期限
ぎんなんの賞味期限:1週間【常温保存】
ぎんなんの賞味期限:2~3ヶ月【冷蔵保存】
ぎんなんの賞味期限:半年【冷凍保存】
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ぎんなんを常温で保存するなら1週間程度が目安です。
直射日光の当たらない涼しいところで新聞紙などに包んで保存するとよいでしょう。
しかし、あまり放置しすぎると以下のようなことが起こってしまいます。
・実が縮んで硬くなる
・実が黄色に変色する
・炒っても薄皮がめくれない
・中から汁が出る
こうなってしまうと味が落ちてしまっています。
なるべく早めに食べるようにしましょう。
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ぎんなんの保存方法
ぎんなんの保存方法について、常温・冷蔵・冷凍についてお知らせします。
常温保存
ぎんなんは常温保存可能です。
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冷暗所で保存すれば1週間程度持ちます。
ただ、ぎんなん特有の臭いが部屋中に充満してしまったり傷んでしまうので、あまり長い保存には向いていません。
冷蔵保存
ぎんなんは冷蔵保存可能です。
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ぎんなんは冷蔵保存だと2~3か月持ちます。
殻つきのまま新聞紙や紙袋でつつんで野菜室に保存しましょう。
真空パックに入れて保存するとより長持ちします。
冷凍保存
ぎんなんは冷凍保存可能です。
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ぎんなんは冷凍保存すると半年程度保存することができます。
ただし、ほかの保存方法に比べて水分が飛んでしまうのがネックです。
先に茹でたり炒ったりしておくと味を維持したまま長期間保存できるのでおすすめです。
ジップロックなどに入れて冷凍保存しましょう。
ぎんなんについて
ぎんなんの臭い成分は足の臭い成分と一緒
ぎんなんは道端などにおちていると独特の異臭がします。
これは「酪酸」と「ぺプタン酸」という成分が原因です。
「酪酸」は人間の足の臭い成分と一緒です。
「ペプタン酸」は腐った油のようなにおいがします。
これは、悪臭を嫌う哺乳類にぎんなんを食べられないようにするためではないかと言われています。
ぎんなんの実にはオスとメスがある
ぎんなんの実には面が2つのものと3つのものがあります。
面が2つのほうがオスで3つのほうがメスです。
オスのほうの木には実がなりません。
近年では「ぎんなんの臭いが酷い」「踏んだ車がスリップする」などの理由から実のならないオスの木に植え替えられたりしているようです。
ぎんなんは絶滅危惧種で生きた化石
ぎんなんはイチョウの実です。
イチョウの木は非常に有名ですが、絶滅の危機に瀕している世界の野生生物のリスト「レッドリスト」に指定されています。
かつてイチョウ科の植物は中生代(恐竜がいた時代)から約6,500万年前の新生代にかけて繁栄していました。
広く分布していたらしく、世界各地でイチョウの化石が見つかっています。
しかし、イチョウ科の植物は氷河期にほぼ絶滅してしまいました。
現在見られるイチョウは、唯一現存する種ということで生きた化石と呼ばれています。
ぎんなんは食べすぎ注意
ぎんなんには実は中毒性があります。
4′-MPNが原因で、ビタミンB6欠乏症のような症状(嘔吐や痙攣)が出るそうです。
日本中毒情報センターによると子どもで7~150個食べると中毒を起こし、大人だと40~300個食べると中毒を起こすそうです。
これは健康状態や体内のビタミンB6の量などに関係してきます。
実際、食べ物が少なかった戦後には、子どもが升いっぱいのぎんなんを食べたことで中毒死したということもあったそうです。
「年齢の数以上食べてはいけない」なんていう言い伝えもあります。
口にする際には食べすぎに十分注意しましょう。
まとめ
ぎんなんの賞味期限:1週間【常温保存】
ぎんなんの賞味期限:2~3ヶ月【冷蔵保存】
ぎんなんの賞味期限:半年【冷凍保存】