カット野菜の賞味期限・消費期限と安全上の落とし穴
野菜が高騰した時期や、一人暮らしの方などは必要な分だけ野菜を手に入れるのに便利な「カット野菜」。
便利で安い反面、安全性が気になります。
カット野菜の賞味期限・消費期限、と安全上チェックすべき点をお知らせします。
カット野菜の賞味期限・消費期限
カット野菜の賞味期限/消費期限:4日間
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カット野菜は、調理から5日以内に寿命をむかえる食品なので、「賞味期限」(=おいしく食べられる期限)ではなく、「消費期限」(=安全に食べられる期間)が表示されています。
表示をよく見ると、「消費期限」と書かれています。
この商品の場合、「加工年月日」と「消費期限」の両方が書かれています。
親切ですね。
お皿に盛るだけですぐに食べられます。
商品によると思いますが、既に洗ってあるのです。
賞味期限(=美味しく食べられる期限)と消費期限(=安全に食べらる期限)
開封後はどれくらい日持ちするのか
開封に関係なく4日間と言えます。
カット野菜の保存方法
カット野菜の保存方法について、常温・冷蔵・冷凍についてお知らせします。
常温保存
カット野菜は常温保存に適していません。
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カット野菜は既にかっとされている野菜なので、常温保存には適していません。
冷蔵保存
カット野菜は冷蔵保存可能です。
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カット野菜は冷蔵保存可能です。
冷蔵庫で10度以下の状態で保管する必要があります。
開封している場合は、封を閉じて乾燥しないように注意が必要です。
冷凍保存
カット野菜は冷凍保存に適しません。
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カット野菜は、冷凍に向いていません。
解凍した時に、冷凍前の状態に戻らないからです。
また、冷凍時に野菜内の水分は細胞壁を壊してしまい、解凍した時点で水分が出てしまいます。
栄養も水分で出てしまい、食感が悪くなると言う悪いことばかりです。
冷凍はお勧めしません。
カット野菜について
カット野菜とは、生鮮食料品の野菜をすぐに食べられる状態にして、カットした状態で包装したものです。
商品によりますが、既に洗ってあります。
用途は決まっていることが多いのですが、千切りやざく切りなど、サラダ用、煮物用など、用途に合わせてカットしてあります。
肉料理、魚料理など、メインに集中して料理することができ、面倒な千切りなどの手間を省くことができます。
魚肉ソーセージハンバーグを乗せただけでそれなりに見えてしまう。
サラダ用だと100円以下のものが多く、野菜が高いときなどに必要な分だけ買うことができます。
表示方法の罠
生鮮食料品は産地を表示することが義務付けられています。
スーパーなどのお店で「福岡産」とか「埼玉産」とか表示されているのは、サービスではなく、そういった決まりなのです。
ところが、2種類以上の野菜を1つに包装することで「お惣菜」の扱いになります。
そのため、産地を表示する必要がなくなるのです。
中国産の野菜などは、知らず知らずの間にこう言ったところで食べられているのです。
当ページで紹介した商品を含め、一部のスーパーでは、自主的に産地を紹介しているところがあります。
こうしてもらえると、消費者としては安心ですよね。
「わからない」が一番困って、「高いけれど国産」、「中国産だけど安さを追求」など消費者にはそれぞれ希望があるはずです。
大事なのは、消費者が見てわかることではないでしょうか。
カット野菜の安全性
カット野菜の安全性を考えた時、「薬品を使って洗浄していないか」「保存料など使っているのか」など気になります。
ラベルに表示されていなくても、出荷時に残留していなければ添加物や薬品を使っていたとしても、表示しなくていいと言う法律があります。
つまり、添加物や薬品を使っていても、表示しなくていい法律の抜け穴があります。
この事実を知ってしまうと益々心配はつのります。
実際にいくつかの野菜カット工場に訪問し、取材させていただきましたが、カットはほとんど機械を使っていて、人間は機械に野菜を入れるだけとのことがほとんどです。
機械の洗浄も台所洗剤のような洗剤を使うのではなく、ジアソー(次亜塩素酸ナトリウム)を使うところがほとんどのようです。
次亜塩素酸ナトリウムは、プールなどの消毒でも使われていたあれです。
家庭の水道水にも含まれています。
これは時間経過とともに食塩水に代わっていくので、出荷時には残留しないものとして判断されます。
しかも、添加しているのではなく、機械の洗浄用です。
「それならばそれほど心配しなくてもいい」と考える方もおられるでしょうし、「どんなものでも薬品は嫌だ」と考える方もおられるでしょう。
判断基準は個人になるので一概に言えませんが、法律的に「体に危険なもの」は使われていないことがほとんどです。
まとめ
カット野菜の賞味期限、消費期限:4日間【冷蔵保存】