賞味期限が年月日→年月表示に変更!そこにはアメリカの陰謀が!?
賞味期限を見ていると、たまに「年月日」の表示ではなく、「年月」表示の物があります。
お気づきですか?
これはメーカーの間違いではありません。
実はここには「もったいない」の精神がある訳ですが、アメリカの陰謀説もあると言うのです。
詳しくお知らせします。
賞味期限の表示が変更された
賞味期限とは、メーカーが製品の包装に表示しているものです。
製造から概ね5日以上日持ちするものに表示の義務があります。
通常の賞味期限表示「年月日」
たまに見かける新しい賞味期限表示「年月」
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この期間を過ぎたら食べられないわけではなく、「メーカーが定めたおいしく食べられる期間」です。
期限内ならばおいしく食べられるとメーカーが言っているわけですが、1日でも新しいものを選んでしまうのは日本人の性(さが)と言えるでしょう。
スーパーの牛乳などは、「陳列の後ろから取ったほうが新鮮な牛乳」と言う日常生活の裏技も誰もが知っている技です。
それだと誰もが新しいものを選び、少しでも古くなったものは処分される運命となってしまいます。
もったいないので、国は新しい方法を見つけました。
「日」の表示をやめて「年月日」⇒「年月」表示にすることにしたのです。
ただし、どれもこれもではなく、一定のルールを設定しました。
ちなみに、2013年2月ごろニュース公開され、2014年6月製造以降各社メーカーが対応し始めました。
年月表示される食品とは
何でもかんでも「年月」表示になったわけではありません。
食料品は従来通りの「年月日」表示
牛乳やカップラーメンなど食料品はこれまで通りの、年月日表示です。
賞味期限が概ね1年未満のものはこれまで通り「年月日」表示の物が多いです。
飲料などは「年月」表示
飲料など、比較的賞味期限が長いものは「年月」表示となっています。
お酒は年月表示
コーンフレークの賞味期限も「年月」表示
スナック菓子の賞味期限も「年月」表示
他にも、調味料、レトルト食品、飲料、お酒、など1年以上日持ちするものが「年月」表示です。
ちなみに、製造から5日以内に寿命を迎えるものは「消費期限」の表示。
消費期限表示
例えば、いちご大福のような和菓子は「消費期限」です。
消費期限は「年月日」表示です。
もったいないの精神
日本は世界中に「もったいない」の精神を発信している一方で、年間632万トン(2013年)の食糧を廃棄しています。
コンビニのお弁当、パン屋の売れ残り、給食の食べ残しなどなど・・・
国民1人当たりに割り振りしてもすべての人が毎日おにぎりを1個もしくは2個捨てていると言う計算と言います。
これは無視できませんね。
賞味期限を「年月日」⇒「年月」に変更することで、年間4万トン分の食糧廃棄を抑制すると言います。
632万トンに対して4万トン(0.63%)・・・
今後に期待です。
国内の食料廃棄問題
日本国内の問題としては、「1/3ルール」と言うものがあります。
これは特に誰かが決めているわけではないのですが、食品業界の中の慣例的なルールです。
小売店では、賞味期限の期間の1/3を迎えると処分すると言います。
当然、1/3未満の商品は、小売店が受け取りませんので、卸からも出なくなります。
これらすべては廃棄となることが多いです。
国としては、制定されたルールと言う訳でもないのですが、「1/3ルール」を「1/2」に変更してい欲しいと申し入れしていると言います。
アメリカからの圧力
日本はアメリカから大量の食糧を輸入しています。
食料だからなんとなく飛行機で運んでいると思っている方も少なくないようですが、多くの場合食料は船便で届きます。
この時、運送に約1か月かかります。
船便の場合、色々な港に着けて、そのたびに荷物の積み下ろしをして、港から港へ移動してくるから時間がかかるのです。
つまり、缶詰でもなんでもアメリカ製は賞味期限が1か月短くなってしまうのです。
元々「製造日」を表示していた日本ですが、1か月ずれるとすごく古いと思われることからアメリカの重圧に負け、「賞味期限」表示に変えた日本。
今度は、この1か月のずれを見えなくするために「年月日」表示⇒「年月」表示にさせられたと言う説があります。
本気で食料の無駄をなくそうとしたら、0.63%みたいなぬるい方法ではなく、革新的な方法で大幅削減も出来そうですが、それは行いません。
そう考えると、アメリカ陰謀説もあながち間違いではないような気もします。