スーパーの商品の賞味期限が延びている秘密
スーパーで普段よく見かける商品。
実は賞味期限が伸びて、日持ちするようになっています。
何か悪いものが使われているのか!?
その秘密を暴露します。
従来よりも日持ちする商品たち
普段よく見ている商品は少しづつ賞味期限が伸びているんです。
昔からの保存方法としては、適度な塩分や砂糖分で物の劣化を防いできました。
ところが、近年の傾向からして、減塩、減糖で日持ちは悪くなっているはず!
本当ならば、賞味期限は短くなるはずなのに、短いどころか長くなっているのです。
スーパーで賞味期限に注目してみていると、賞味期限が長いものがゴロゴロあります。
賞味期限が1か月~1か月半もある牛乳
洋菓子であるどら焼きの賞味期限が1か月以上。
豆腐が3週間も日持ちします。
パン、チーズが2か月も日持ちします。
賞味期限
[deco_bg image="woodframe1″ width="400″]豆腐 約3週間
どら焼き 1か月以上
ハム 1か月以上
牛乳 1か月~1か月半
チーズ 2か月以上
鰹節 1年以上
羊羹 1年以上[/deco_bg]
悪いものが入っているのか!?
1年以上経過しても食べられる羊羹!?
羊羹と言えば、あんこ。
そんなあんこが存在するのでしょうか?
しかも、昔のあんこは砂糖を大量に使っていて、かなりの糖度です。
最近のあんこは、甘さ控えめで砂糖の量は減らされています。
砂糖の代わりに保存料などが使われていると思ってしまいます。
秘密は酸素
劣化の一番の原因は「酸化」です。
「腐る」と言うのは一般的ですが、現象として科学的にとらえるときは「酸化」です。
酸化の原因は「酸素」です。
酸素を排除すると酸化は防げます。
日持ちするあんこ、洋菓子を見ると、そのほとんどが特殊なビニールで包装されていて、脱酸素剤が入っています。
脱酸素剤とはこのようなものです。
どら焼きに入っている物はこんな風に入っています。
ご覧になったこともあるでしょう。
パック後のご飯など半年以上日持ちします。
その理由もやっぱり脱酸素剤が使われているからなのです。
野菜も以前より日持ちする
加工食品は脱酸素剤を使うことで、以前よりも日持ちさせることができることがわかりました。
ところが、野菜などの生鮮食料品も以前よりも日持ちするのです。
その秘密は「包装フィルム」です。
こういった包装用の袋は特別です。
野菜が呼吸しているのです。
曇らないようになっていて、野菜もきれいに見えるようになっています。
雑菌の繁殖原因となる水分をコントロールすることができるようになっています。
野菜や果物の場合、それ自体がエチレンガス(成長促進ガス)を出しています。
普通の袋に入れていたら、成長(=劣化)が促進されてしまうのです。
ところが、野菜保存用の袋や包装用の袋はエチレンガスを袋外に排出して劣化を遅らせます。
こういった技術と工夫で野菜すらも日持ちするようになっているのです。