夏バテに予防で食べるべき食材5種類!選び方と調理方法にも注意!!
夏バテに効くと言われる食材はたくさんあります。
毎年夏が近づくと夏バテ予防の食材情報がでます。
実は、選び方と調理方法にも注意が必要です。
間違えると夏バテ効果が半減するものもあると言います。
正しく理解して正しく摂るようにしましょう。
ニンニク
夏バテ予防に食べるべき食材と言ったら、ニンニクだと管理栄養士の若子みな美さんは言います。
ニンニクに含まれる「アリシン」が重要な栄養素だと言います。
夏は冷たい食品をよく食べるので、内臓を冷やして夏バテになってしまうことがあります。
ニンニクに含まれる「アリシン」は血行促進効果があるので、体を温める働きがあるのです。
アリシンをより多く取るためには、スライスよりすりおろした方が良いのだそうです。
アリシンはニンニクの中にあるのではなく、カットした時に細胞が壊れて、化学反応で生成されるものです。
より細胞が壊れるのはスライスではなく、すりおろしなのです。
さらに、アリシンは加熱しないとほとんどの効果が得られないのです。
アリシンを加熱することで、スルフィドと言う物質に変わります。
このスルフィドに「疲労回復」「高血圧予防」「風邪予防」「食欲増進」「血液サラサラ」「がん予防」などの効果があるのです。
また、にんにくは豚肉のビタミンB1の吸収を高めます。
ニンニク単体で食べるのではなく、豚肉やたまごと組み合わせて食べると効果的なのです。
パプリカ
夏バテ予防と言えば、パプリカだと管理栄養士の豊田愛魅さんは言います。
パプリカにはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは、夏を乗り切るために重要な栄養素です。
免疫力を高めてくれて、熱風邪予防に効果があります。
紫外線対策にも有効です。
ビタミンCはかんきつ類よりもパプリカの方が多く含んでいるのです。
ちなみに、パプリカの色によっても違うのだと言います。
オレンジパプリカ:194mg
赤パプリカ:164mg
黄色パプリカ:133mg
—
比較:レモン:100mg
(100g中)
オレンジパプリカが最もビタミンC含有量が高いということです。
さらに、切り方としては、縦に切った方がビタミンCが多く取れると言います。
パプリカは細胞が縦長いので、縦に切った方がビタミンCの損失が少ないのです。
パプリカにはビタミンPも含まれていて、これがビタミンCを守るので加熱に強いのです。
オレンジパプリカで青椒肉絲(チンジャオロース)を作るのが良いと提案されています。
鶏肉
夏バテ予防と言えば、鶏肉だと管理栄養士の望月理恵子さんは言います。
鶏肉には、「イミダゾールジペプチド」が多く含まれていて、これが夏バテ予防に重要だと言います。
夏バテの主な原因は、暑さによるストレスが身体の中に活性酸素が発生するからです。
活性酸素は、体を錆びさせる(=老化)の原因や疲労の原因となります。
「イミダゾールジペプチド」は、活性酸素を減らすことができます。
「イミダゾールジペプチド」がより多く含まれるのは、鶏肉でも、もも肉とむね肉では、胸肉の方が多いのだそうです。
また、加熱方法では、ゆでるのと、焼くのでは焼いた方が栄養が壊れにくいのです。
「イミダゾールジペプチド」は水溶性で、水に溶けだしてしまうからです。
レバー
夏バテ予防と言えば、レバーだと管理栄養士の岡田明子さんは言います。
レバーは多く鉄分が含まれているのだそうです。
夏は汗を多くかきます。
汗をかくと鉄分が失われます。
鉄分が不足すると体に酸素が行き渡らなくなります。
そうなると、バテやすく、貧血を起こしやすくなります。
その鉄分を補うのに最適なのがレバーと言うわけです。
レバーにも、豚レバー、牛レバー、鶏レバー、があります。
豚レバーが一番鉄分が多いといます。
豚レバー:13.0mg
鶏レバー:9.0mg
牛レバー:4.0mg
ちなみに、ホウレン草や小松菜にも鉄分が含まれていますが、ホウレン草などの方は「植物性鉄分(非ヘム鉄)」と言います。
豚レバーの方は「動物性鉄分(ヘム鉄)」です。
「動物性鉄分(ヘム鉄)」の方が、5倍吸収されやすいのです。
玄米と一緒に食べると食べ合わせが悪くなります。
玄米のフィチン酸と言う成分は鉄分の吸収を阻害します。
玄米とレバーは泡汗ない方が良いのです。
枝豆
夏バテ予防と言えば、枝豆だと管理栄養士の岸村康代さんは言います。
枝豆に含まれる栄養素のオルニチンが肝臓の機能を回復させると言います。
夏と言えばビールですからね。
枝豆を保存する際は、冷蔵するよりは、冷凍した方がより多くオルニチンを摂取することができます。
枝豆は、収穫後も成長し続けています。
そのため、時間経過とともにオルニチンが減少していくのです。
冷凍するか、-5℃以下で保存することで枝豆の栄養素の劣化を防ぐことができるのです。
野菜でも冷凍した方が良い例だと言えます。