セブンイレブンがおにぎりの消費期限を2倍に!法律的に大丈夫なのか!?2021年3月以降
セブンイレブンのおにぎりは、店頭で販売できる時間を18時間としています。(2020年12月現在)
これを2021年3月以降、消費期限を2倍の36時間(1日半)から48時間(2日間)にすると発表しました。
これは本当なのか!?
勝手に消費期限を変えてしまっても法律違反にならないのか!?
お知らせします。
「セブンイレブンがおにぎりの消費期限を2倍」は本当なのか!?
まず、そもそも情報が本当なのか、調べてみました。
2020年12月28日の毎日新聞に掲載のインタビューにありました。
インタビューは、2020年12月25日で、情報元は、セブン-イレブン・ジャパンの永松文彦社長なので、間違いないでしょう。
⇒ セブン、おにぎり消費期限2倍に 「廃棄5割減」 21年3月以降 保存料なしでも鮮度保持(毎日新聞公式)
賞味期限はどうなるの?
「賞味期限」は、5日以上ひもちする加工食品に付けることが法律で義務付けられています。
缶詰とか、カップラーメンとか、比較的ひもちする食品に付けられます。
一方で、「消費期限」は、5日以下の日持ちの物に表示が法律で義務付けられています。
おにぎりや、パン、お弁当などがそれです。
賞味期限も消費期限も両方が付いている食品はありませんので、今回話題のおにぎりは、「消費期限」が記載されています。
ちなみに、「賞味期限」は、その名の通り、「賞味」の期限。
つまり、おいしく食べられる期限の目安です。
それを過ぎても食べることができます。
カップ麺の記載の日付は過ぎても大丈夫ってことです。
1.3倍から1.5倍くらいは大丈夫という事ですが、保存状態によって異なります。
「消費期限」は、「消費」の期限。
これを過ぎたら食べない方がいいとされています。
おにぎりなどは、概ね製造から1日で設定されているので、2日も3日もたったものはあまり食べない方がいいという事。
消費期限を勝手に変えても大丈夫なのか!?
賞味期限、消費期限は、国や県での許可制ではないので、各社が独自に調査して、各社の責任で表示しています。
実際、カップラーメンや袋めんは、特に何も変えることはなかったけれど、賞味期限を延ばした例があります。
なお、今回のセブンイレブンは、おにぎりの包装の中に窒素を封入することで消費期限を延ばそうと考えているようです。
窒素を封入すると、当然酸素がなくなるので、「酸化しない」=「腐敗しない」という事になります。
おにぎりの袋は完全密封ではないでしょうから、適度に抜けるでしょうが、何もしないよりは日持ちするのかもしれません。
もしかしたら、包装を替えるかも(?)
「手巻きおにぎり」は形状が違うので、これも同じように窒素封入が可能なのか!?
これは、実験中らしいです。
セブンイレブンの目的
2020年12月現在で、セブンイレブン内で店舗で24時間以内に消費期限を迎える商品は全体の15%程度とのこと。
つまり、セブンイレブンのお店に置かれた商品の85%程度は1日以上の消費期限があるという事。
おにぎりはコンビニにとって売り上げの中でもかなり比重が高い部分。
そのおにぎりの消費期限が18時間では、ロスが多くなってしまうのだと言います。
かといって、完全に売り切れてから次を入れるようにしたら、機会損失で売り上げが上がらない。
そこで、消費期限を延ばすことを考えたそうです。
21年2月には90%に引き上げ、おにぎりの消費期限を延ばすことで100%達成を狙っているのです。
ここからも、おにぎり関連だけで10%もあることが分かりますね。