【パンの冷凍保存】冷凍に向いているパンと向いていないパン
パンやご飯は、冷蔵保存よりも冷凍保存の方がおいしさを維持できるとご存知でしょうか?
これは最近割と当たり前になってきているのですが、パンはパンでも冷凍に向いたパンと、向かないパンがあります。
その理由も併せてお知らせします。
パンは冷凍保存が良い
パンやご飯を冷蔵保存すると、おいしさが劣化すると言われています。
その理由は、デンプンです。
低い温度のデンプンはβ状態です。
ご飯を炊いたり、パンを焼いたりしたら、デンプンは活性化して、α化します。
この活性化した(α化した)デンプンがおいしさの秘密なのです。
冷蔵してしまうと折角α化したデンプンが、少しβ戻りしてしまうのです。
つまり、おいしさが損なわれるのです。
冷凍に向いているパン
冷凍に向いているパンは、シンプルなパンです。
パンの中に具やクリームなどがほとんど入っていないパンです。
芋などシンプルな物が練りこまれたパンも冷凍に向いていると言えます。
例えば、こんなもの。
フランソアのおさつ金時ブレッドを冷凍してみました。
冷凍してもそれほど凍ったようには見えません。
触ったら冷たいのですぐに分かります。
写真だと、いよいよ分かりにくいです。
これらのパンは食べるときに、トースターで焼きなおしたり、レンジで温めたりします。
この時、デンプンは再度α化するのでしょう。
実際食べてみると、焼き立てのパンのようなおいしさがあります。
総菜パンなども、冷凍に向いている方だと言えます。
例えば、ピザパンを冷凍してみました。
これも、電子レンジで加熱した後、台紙の紙から外してトースターで加熱して食べると出来立てのようなおいしさがありました。
冷凍に向いていないパン
冷凍に向いていないパンは、菓子パン全般と言えます。
冷凍は可能です。
試に、ホイップアンパンとホットケーキを冷凍してみました。
ホップアンパンは、ホイップクリームとあんこが入ったパンです。
冷凍した後、解凍のために電子レンジで加熱して食べてみると、温かいホイップクリームとあんこを食べることになりました(汗)
解凍するには、「自然解凍」「加熱解凍」の2種類があります。
自然解凍した場合、周りのパンの部分が先に溶けます。
パンが溶けたころには、中のあんことホイップクリームは、まだ凍っている状態で食べられませんでした。
加熱解凍の場合は、電子レンジ過熱をしてみました。
パンと中身が溶ける状態まで加熱したら、温かいあんことホイップクリームを食べることになってしまいました。
ホイップクリームも幾分かつぶれてしまっているように感じ、冷凍前よりは味が損なわれたと感じました。
ホットケーキは、冷凍に向いていると思ったのですが、メープルシロップとマーガリンが入っていました。
電子レンジ過熱したら、マーガリンは溶けて、ホットケーキに吸い込まれてしまいました。
メイプルシロップは、冷凍前は、ゼリーのようなフルフルとした状態でしたが、冷凍⇒加熱した後は、マーガリン同様に溶けて、ホットケーキに吸い込まれてしまいました。
おいしいと言えば、おいしいのですが、冷凍前とは別のものになってしまいました。
まとめ
パンは冷凍保存した方がおいしさを保つことができます。
シンプルなパンは、冷凍に向いています。
お惣菜パンは、お惣菜の種類によって冷凍に向いたもの、向いていないもの、あります。
一方で、菓子パンの多くは、冷凍に向いていません。
少なくとも、解凍した時に冷凍前の物とは別のものになっていました。