【うどんの冷凍保存】「ゆでうどん」よりも「冷凍うどん」の方がおいしいと言う現実
うどんは、ゆでうどんよりも冷凍うどんの方がおいしいと言うのをご存知でしょうか?
冷凍技術が・・・と言うお話ではありません。
うどんと言うものの性質上のお話です。
なぜ「冷凍うどん」の方がおいしいのか詳しくお知らせします。
うどんの性質
うどんは、小麦粉から作られます。
こねて、麺状にした後、茹でます。
ゆでるとデンプンがお湯に溶け出します。
この時、ゆでただけでは、麺の表面に小さな穴が出来るのです。
通常は、ゆでた後、冷水で締めます。
こうすることで、穴が閉じて、余計な水分を吸わなくなるのです。
ちなみに、麺は茹でると、内側がモチモチした状態になっります。
表面は、茹でただけでは、単に柔らかい状態になります。
冷水で締めることで、コシが出るのです。
「ゆでうどん」にコシがない理由
いくら水で締めても、時間経過とともにある程度水分を吸ってしまい、コシのないうどんになってしまうのです。
冷凍うどんがおいしい理由
冷凍うどんは、製造過程で、茹でた直後に急速冷凍します。
凍ってしまうので、余計な水分を吸うことがありません。
いつまでも、茹でたてのモチモチとした状態が維持できるのです。
冷凍されたうどんは、解凍しただけで誰でも美味しく、すぐに食べられるうどんになります。
家庭でも冷凍うどんが作れるのか
美味しく維持できると聞いたら、家庭でも冷凍うどんを作りたくなると言うのが人の性。
ところが、家庭で冷凍うどんを作ろうと思っても、単に冷凍しただけではおいしさは維持できないのです。
工場では、急速冷凍していますが、家庭の冷凍庫ではそれほどの急速冷凍はできません。
アルミ板を下に敷くなどして、冷凍効果を高めたとしても、業務用には追い付きません。
一番おいしいのは、食品メーカーが作った冷凍うどんと言うことになります。
家庭で作ったうどんも冷凍はできますが、食品メーカーが作ったものほどはおいしさを維持するのは難しいことになります。