賞味期限とは
賞味期限とは何なのか?
知っているようで、説明してと言われたら意外と出来なかったり、間違っていたり・・・
ここでまとめたいと思います。
賞味期限
賞味期限とは、製造後比較的日持ちするものにつけられる「おいしく食べられる期間」を知らせるものです。
条件としては、包装に記載された正しい保存方法で保存された時の期間を示しています。
⇒ 賞味期限とは
賞味期限の条件
直射日光に当てたり、必要以上に水分の多いところに置くなど特殊な条件では、記載された日付よりも短くても劣化が進むことがあります。
賞味期限の設定方法
賞味期限の検査は、各製造メーカーが独自に調査、研究して賞味期限を設定しています。
国や県の共通の検査方法は存在しません。
一般的には、「食べられなくなる期間」を算出して、その70%~80%程度の期間に設定していることが多いようです。
これは「安全率」と言う考え方で、安全率の数字が大きくなると安心度は高くなるが、期間は短くなってしまいます。
そういった特性があります。
食に対する厳しい考え方のメーカーほど安全率を高くしています。
賞味期限が付けられる目安
食品によって、賞味期限が付けられる食品と、消費期限が付けられる食品があります。
一つの目安として、「製造から5日以上日持ちするもの」と言うものがあります。
それよりも短いものの場合、消費期限が付いていることが多いです。
具体的な食品
賞味期限が付けられるような食品についてみていきましょう。
- レトルト食品
- ハム
- ソーセージ
- スナック菓子
- 缶詰
主に冷蔵庫や常温で保存が可能な食品です。
⇒ ハウス「咖喱屋カレー(カリー屋カレー)」(レトルトカレー)の賞味期限
⇒ ハムの賞味期限
⇒ 瓶詰の賞味期限
賞味期限が過ぎたら食べられないのか?
上記にお知らせしたとおり、「賞味期限」とは「おいしく食べられる期間」を表しています。
賞味期限が切れても、正しい保存方法で保存された物ならば食べることができます。
風味は若干落ちているかもしれませんが、食べることで体に異常が発生する類ではありません。
ただし、賞味期限の1.3倍~1.5倍くらいの期間くらいまでが食べられる期間と考えられます。
それを過ぎると、カビが生えたり、油を使っているものは油が回ってしまったり、色が変わってしまったりすることがあります。
まだ食べられる、もう食べられない、は消費者が判断して決めます。
この時の判断は消費者の自己責任です。
劣化したときに起こりうる変化は以下です。
色
黒ずんでしまう(かび)
白くなってしまう(カビ)
緑がかってしまう(カビ)
臭い
酸っぱいにおいがする
腐敗臭がする
味
酸っぱい味がする
見た目
糸を引いている
べとべとしている
溶け始めている
賞味期限の記載がない食品
食品によっては、賞味期限の表示を省略することを許された食品があります。
それは、十分に長い賞味期限があるから、などの理由で省略できるのです。
注意が必要なのは、省略が可能なだけで永遠に悪くなることがない訳ではありません。
保存方法などに留意する必要はあります。
賞味期限を省略することが許された食品
アイスクリーム
アイスクリームは基本的に-18度以下で保存されることが前提とされています。
そのため、長期保存が可能と言うことで、賞味期限の表示を省略することができます。
⇒ 明治エッセル「スーパーカップ」(アイスクリーム)の賞味期限
⇒ ハーゲンダッツ「華もち」きなこ黒みつ(アイスクリーム)の賞味期限
氷
水や氷は基本的に賞味期限がありません。
ただし、水の場合、ペットボトルに入れることで賞味期限が発生します。
これは法律やペットボトルの特性によるものです。
⇒ 氷の賞味期限
⇒ 【怠け者への道】重たい水を買って帰らなくていいようにする
ガム
特定保健用食品のものは除きます。
ガム自体は賞味期限の記載の義務がありません。
⇒ ガムの賞味期限
調味料
すべてではありませんが、調味料も賞味期限の省略が認められています。
⇒ 味の素の賞味期限
生鮮食料品
「賞味期限」や「消費期限」は元々加工品につけられるものです。
通常の生鮮食料品には賞味期限は表示義務がありません。
だから、米やレタス、キャベツなどには賞味期限は記載されていません。
賞味期限を延ばす方法
ちょっとした工夫で賞味期限を5倍以上伸ばすことができる方法があります。
賞味期限の変更
賞味期限は各メーカーで設定していますが、まれにこれが再設定されることがあります。
それは「3.11」、東日本大震災が影響していると言われています。
「賞味期限が切れている⇒処分しないといけない」と言う誤解が、まだ食べられる食品を廃棄にさせたのです。
そこで、日清をはじめ多くのインスタントメーカーは打ち合わせをして、賞味期限を可能な範囲で伸ばした経緯があるのです。
なお、カップラーメンと袋めんで賞味期限は異なります。
⇒ ギガどーん兵衛(ぎがどーんべえ)と日清「どん兵衛」との違い