【冷凍庫】冷凍庫の中はギュウギュウ?スカスカ?どちらがいいの!?
冷凍庫の中に食材を入れるとき、ギュウギュウに詰めた方が良いのか、スカスカにした方が良いのか、電気代や冷え具合の観点から考えてみます。
急な停電や計画停電の時はどのようにしたらいいのか備忘録的に残します。
冷凍庫の中の食材の量
冷凍庫の中に食材を詰めるとき、「ギュウギュウ」と「スカスカ」ではどちらがいいのでしょうか?
どちらの意見のも、もっともらしい考え方がある様です。
ギュウギュウ派の意見
ギュウギュウ派の意見によると、冷凍庫はギュウギュウに詰めた方が、冷凍しているもの同士が冷やし合って、低い温度を保つことができると言うのです。
スカスカ派の意見
スカスカ派の意見によると、物と物の間に冷気が通らないと冷えないと言います。
ギュウギュウに詰めてしまったら、冷気が出る口が塞がれてしまう。
どちらも、もっともらしい意見ですが、科学的に考えるとどちらが正しいのでしょうか?
科学的に冷凍庫の食材の量を考える
科学的に冷蔵庫の中に入れる食材の量を考えます。
全てのものには、「熱伝導」と言う「熱の伝わりやすさ」があります。
そして、それは材質によって熱の伝わりやすさが違うのです。
熱伝導率(単位:W/mK)
- 乾燥空気 0.0241
- 牛肉 0.467
- 豚肉 0.502
- 鶏肉 0.513
- 氷 2.2
- 鉄 83.5
- アルミニウム 236
- 銅 403
- 銀 428
※一部推定値を含む
熱伝導率の数値が高い方が、熱が伝わりやすいのです。
これを見ると、空気は熱が伝わりにくい。
アルミや銀などの金属は熱が伝わりやすい。
こんなことが分かります。
アルミ板は冷凍庫に入れておくと、その上に置いたものが早く凍ることはよく知られています。
これは、アルミ板に食材の熱が伝わり、早く熱を逃がすので、早く冷凍できると言う道理です。
銀や銅の方が冷却効果が高いのですが、銀の板なんて高価なので、あまり使われていないのです。
これからか、冷凍庫内で最も凍りにくいのは「空気」と言うことになります。
つまり、空間が多いほど冷えないと言うことになります。
また、冷凍庫を一度開けると、空気は3秒ほどで入れ替わり、また常温の空気を冷やすところから始まってしまいます。
効果的な冷凍庫の使い方とは
これらのことから、効果的な冷凍庫の使い方として、「食材はギュウギュウに詰める」方が効果的です。
一度冷えたら、温度が上がりにくく、食材は溶けにくいと言えます。
食材をギュウギュウに詰めてしまうと、冷凍庫内の冷気が出る口が塞がれてしまうと言う件は、家電メーカーさんも当然考えています。
ギュウギュウに詰めても、構造的に冷気の出る口が塞がれにくくなっているのです。
停電や、計画停電の時は、事前に食材をたくさん入れ冷凍庫内を冷え切った状態にするのが得策と言えます。
電気が切れても約24時間~48時間くらいは冷凍庫内の食材は無事です。
ただし、一度溶けた食材は再冷凍するのではなく、出来るだけ早く調理して食べた方が良いでしょう。