【1/3ルール変更!】セブンイレブンなどが納品期限を緩和した
流通業界には、「1/3ルール」と言うのがあるのをご存知でしょうか?
我々消費者の目に一切触れる前に捨てられる食品があると言うのです!
このルールは、もう何十年も前に作られたルールなのですが、2019年7月にこのルールが緩和されました。
これがどういうことなのか、分かりやすくお知らせします。
1/3ルールとは
「1/3ルール」とは、食品の流通に関するルールです。
業界の暗黙のルールなので、どこかで明文化されたものではありません。
メーカーが製造した食品があったとします。
この食品の賞味期限が6か月だとしたら、小売店に納品できるのは、賞味期限の1/3の期間までとなっていました。
つまり、製造から賞味期限6か月の1/3(2か月間)の間に小売店が買わなかったら、そのまま廃棄となるルールなのです。
小売店となるお店でも、賞味期限ぎりぎりまで売るのではなく、賞味期限の2/3の期間までに売れなかったら廃棄します。
例の場合で言うと、製造から4か月間の間に売れなかったら廃棄と言うことです。
消費者としては、購入した時点で賞味期限の1/3以上の期間が残っていると言うことです。
納品期限を緩和とは
納品期限を緩和とは、セブンアンドアイホールディングスが行ったものですが、「納品期限」を1/2⇒1/3としたのです。
2019年7月5日のことです。
理由として、「食品ロス対策」の取り組みとしています。
小売店に卸されるまでのストック期間が、2か月間から3か月間になり、消費者が購入してから賞味期限までの時間が、2か月間⇒1か月間となり、損したような気になります。
ところが、これまで我々消費者が目にすることなく処分されていたロス分は、我々が買った商品にコストが乗っていました。
ロスが減ると言うことは、商品自体の価格が安くなったり、値上げが先送りになったりするので、消費者としても嬉しいことなのです。
ちなみに、賞味期限の表示が変わったりはしません。
緩和商品の範囲
まずは、どの店舗で緩和されるのかですが、全国のセブン‐イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート店舗への納品期限緩和の対象商品を拡大すると発表されています。
ちなみに、店舗数は、以下。
- セブン‐イレブン2万973店
- イトーヨーカドー160店
- ヨークベニマル226店
- ヨークマート81店
合計2万1440店(2019年6月末現在)
どんな所品が納品期限を緩和されるのでしょうか。
以下となっています。
- カップラーメン
- レトルト食品
- 即席みそ汁
- 乾燥スープ
- レトルト食品
- 包装米飯
- 調味料
- 香辛料
- 缶詰
- 乾物
- 乾麺
- 米穀
- 珍味
- コーヒー(インスタント・レギュラー)
- お茶・紅茶
- ジャム
- はちみつ
常温加工食品の全カテゴリー、全加工食品が対象とのこと。
これまでも、ソフトドリンクと一部商品を除く菓子は、イトーヨーカドーとヨークマートは2013年9月から「1/2ルール」へ変更していました。
セブン-イレブンは2014年11月から、ヨークベニマルは2018年3月から、「1/2ルール」へ変更していました。
こうした大手が、このような取り組みを行うことは、とても大きな意味があると言えます。
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